福井保久の二十四節気考

今年の11月23日は旧暦で10月12日、この日は小雪(二十四節気)です。

今シーズンは10月早々から芋掘りをはじめたので、10月中に収穫が終わりました。
収穫が終わると干し芋加工の準備です。
春から秋にかけては、育苗や自家製野菜畑として使っていた農園前のビニールハウスを干し場にします。

足元に麦藁を敷いて、簾(すだれ)を並べる棚を作り、雨よけのビニールを掛け、厳重に鳥除け対策をします。
3ヶ月の長丁場、毎日簾を出し入れしますし、荒れた天候にも耐えるようにするために、ガッチリと作りこみます。

それ以外にも、作業場を整備し、七つ道具を揃えます。
また、干し芋は平干し芋でも一週間から10日かけて仕上げますから、簾はたくさん必要です。
その準備も結構手間隙かかります。

けれど収穫が早かったのでもう準備完了です。

それらと並行して、収穫後の畑を来春に備える土作りも干し芋加工前の必須作業です。
麦を蒔いての輪作が基本ですが、収穫状況からみた畑の状態によっては、全く休ませることもします。

まだ干し芋作りが始まっていませんが、来シーズンのことも念頭におく時期になりました。
もちろん一番大事な干し芋加工に力を込めますが、将来のための仕込みも大事です。

農業をやっていると、一つのことが出来上がるまでには、たくさんの要素が絡むことなのだと実感します。

福井 保久