福井保久の二十四節気考

今年の2月4日は旧暦で12月26日、この日は立春(二十四節気)です。

冬至と春分の丁度真ん中に位置するのが立春です。
まだまだ寒い日が続くけれど、確実に日が長くなってきたことを感じるのが立春の頃です。

干し芋作りには、実にこれが追い風になります。
大寒の頃から作っている「丸干し芋」や「厚切りほしいも」が並んでいる干し場には、まだまだ安定した寒さが必要です。
そして、少しでも長く陽に当てたいところなので、少しずつですが日が延びてくるのは大歓迎なのです。

2015年度は、原料芋が不作だったので、蒸かしを終えた干し芋農家がそろそろ出てきています。
平干し芋は毎日仕上がっていきますが、干し場にはだんだんと、丸干し芋だけが残り、並ぶようになります。

それを見ると春が近づいたことを感じます。
干し芋農家の春です。

福井 保久