福井保久の二十四節気考

今年の2月18日は旧暦で1月22日、この日は雨水(二十四節気)です。

「暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きます」
立春からこの雨水の2月前半ではよく聞くフレーズで、確かに気圧配置も冬型です。
けれど、この雨水の頃になると、そろそろ冬から春かなという一日を感じる日が出てきます。

「雪から雨になる」、「氷が溶けて水になる」のが雨水で、昔から農耕の準備を始める目安とされてきました。

干し芋農家は農耕の準備ではなく、ようやく昨春からの干し芋作りが終わったか、終わらせるために頑張っている頃ですが、干し芋シーズンの終わりが近づいていることは、春のような日には感じます。

それよりも春一番が気になる時期で、気温の上昇と大風の予報が出ると、干し芋を干し場から引き揚げます。

干し芋農家にとっては、この春一番が一番春を想う日になります。

福井 保久