福井保久の二十四節気考

今年の3月20日は旧暦で2月23日、この日は春分(二十四節気)です。

全国的にはそろそろ桜の開花が気になる時期ですが、ほしいも産地のお隣の水戸の楷楽園と弘道館では『梅まつり』真っ盛りです。

寒い朝もありますが、「春分」を境に昼が長くなりますから、お日様が畑仕事の後押しをしてくれることを感じます。

その畑仕事は土作りで、作付けする畑はサツマイモが育つのに必要な成分を、自家製たい肥や肥料で補います。
また、休耕する畑は、時間をかけて地力が上がる手立てをします。

そしてこの「春分」の時期はもうひとつ、苗床の土作りを始めます。
まだ寒い日もありますから、寒さに弱い種芋を蔵から出すのは4月に入ってからですが、それに向けての土作りです。

苗作りは何といってもサツマイモ作りの基本中の基本で、逞しい苗作りが干し芋作りの第一歩です。

そのための準備は重要です。

ここまで来ると、本格的に干し芋の今シーズンが始まったことを実感します。

福井 保久