世の中には、たくさんの基準や規格があります。
タツマが扱っている干し芋にも、有機ＪＡＳ規格に適っている「有機干し芋」があります。
その条件とは、

1. 継続的に化学合成された農薬・肥料を使わないで生産された干し芋
2. 環境に負荷をかけないために、たとえ化学物質でなくても（有機品であっても）外部から畑へ持ち込むことを極力避ける（自前でたい肥等を作る）
3. 種芋は自家採取すること

それをクリアして初めて「有機干し芋」と名乗れます。
有機農産物（加工食品）は有機ＪＡＳ規格でこういったことが決められています。
他にも、ＩＳＯやＨＡＣＣＰ等も馴染みがあるでしょう。
有機ＪＡＳ認証も含めて、それらをクリアしている製品があれば、その分野で高品質であることを誰もが認識できるし、購入の目安にもなります。

そういった公のお墨付きももちろん大切ですが、一企業が独自の基準で品質管理していることも少なくはありません。（トヨタ自動車が有名ですね）

”最高に美味しい干し芋のタツマの基準（通称特Ａ基準）”というものがあります。

• 原料芋が当たり年であること
• 長砂・馬渡・足崎・中根・部田野の各特Ａ地区の原料芋であること
• サツマイモが充分に糖化した１月中旬以降に仕上がったもの
• 天日干しで仕上げたもの

そしてこれが一番大事なのですが、

• 仕入れ担当の福井と立間（たつま）社長の二人が実際に試食し、官能検査した結果、特Ａ基準の美味しさと認めた干し芋であること

官能検査で決めている基準もありますが、タツマ社内で特Ａ基準といえば、全スタッフが認める高品質の干し芋です。
タツマが毎月出荷している干し芋セット（幻干し芋やプレミアム干し芋）も、もちろん特Ａ干し芋です。

年により気候が違います。
毎年同じようにサツマイモ作りをしていても、干ばつで不作もあれば、豊作をもたらしてくれることもあります。
３つの品種にとって良い年にできた原料芋を干し芋加工して、特Ａ基準に適うものを選び出来上がったのが、干し芋「安はるキラ」セットです。

安納芋はほとんど作られていない干し芋ですが、原料芋の栽培をほしいも名人の沢畑たかおさんに依頼し、タツマ自社で腕によりをかけて干し芋に仕上げました。

紅はるかはとても甘い干し芋です。
そこからさらに、甘さとやわらかさで厳しい選別をすることで、特Ａ基準を満たした本当に美味しい紅はるか干し芋になります。

また、ほしキラリも安納芋同様にほとんど生産されていないサツマイモですが、辛抱強く生長を待ち栽培を工夫すれば、その優れた干し芋適正の原料芋を手に入れることができます。
もちろん干し芋加工してからも選別することで、特Ａ基準の干し芋になります。

安納芋もほしキラリも干し芋産地では干し芋用サイズまで育ちづらいこと、即ち特Ａ基準を満たすことができないことから、紅はるかを含めてどれも高品質の干し芋なのに、この３品種の特Ａ干し芋をセットにすることは中々大変でしたが、今回お届けできることができてとても嬉しい限りです。