ほしいもとサツマイモのことで知りたいことがあれば是非ご活用ください。
2014年7月の“お宝ほしいも”
有機農業を続けて肥沃にした土を活かすのがEM農法です。
農業というとアナログ的なイメージがありますが、現代の農業は研究も進んでいて、生産効率を追及した高度なものです。
種は食味良く多収で病害虫に強いことを追っていますし、それに合わせて方程式のように栽培方法も考えられていて、その通り行えばかなりの確率で見込んだ収穫量が確保できます。
その通りというのは、農薬と化学肥料をどの段階でどれ位使うかということです。
苗を作る時から、畑(田んぼ)に移植して、その後の収穫まで決められたスケジュールで農薬と化学肥料を使っていればほぼ間違いありません。
草や病害虫も対処するというよりも予め予防(抑制)のために農薬を使ったり、化学肥料も土作りの段階で収穫までを見越して入れることが一般的になってきています。
またそれが良く効く(肥料なら農産物がしっかり吸収するし、なんともなく育っていくので農薬も効果があるのでしょう)から、十分に研究されていることが伺えます。
これが有機農業だとそうはいきません。
病害虫対策は、その農産物の個体の強さに任せるしかありません。
ですから、ある程度はダメになることを見込んで栽培しています。
そして、化学肥料と違って有機肥料は、いつ農産物に吸収されるかがわからないのです。
だから農業はアナログというイメージは有機農業には当てはまります。
かといって有機農業は研究されていないというわけではなく、こうすればより収穫できる確率が高まるというある程度の方程式はあります。
けれど、一般農業に比べて天候や土壌に格段に左右されますから、有機農家が個々に工夫、試行錯誤していかなければ成らないということになります。
自社の有機農園で3年前から試しているのが、有機農業にEM農法を取り入れることです。
EM農法は有機農業において、ある程度方程式として使えるものだからです。
今月の干し芋はEM7という液肥を使って育てた有機いずみ種の干し芋です。
夏にEM7をサツマイモの葉に散布します。
EM7は土壌に含まれている肥料分を農産物が吸収しやすくする効果があります。
有機肥料は農産物がいつ吸収するかがつかめないのですが、EM7を使うことによりある程度コントロールできるようになることがわかってきました。
前年休耕した畑で数回EM7を散布してみた結果、形が良い粒がそろった有機いずみサツマイモがそこそこ収穫できました。
それを有機ほしいもにしたのが今月のお宝ほしいもです。
試作してみた感じでは、収穫量はともかく高品質の干し芋の原料芋を生産するのにEM7は効果ありだという結論です。
今年度はもっと多くの畑で取り入れる計画をしています。
また、より良いEM農法の有機ほしいもが出来上がりましたら、お届けします。
2014年7月4日 株式会社タツマ 福井保久
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