干し芋タツマの商品一覧

2015年8月の“お宝ほしいも”

長野県安曇野市で栽培した「ほし黄金」をタツマの有機農園で加工した平ほしいもです。

斉藤農園さんが試行錯誤した結果できた「ほし黄金」が原料です。

「安曇野産の干し芋を作りたい」「干し芋の作り方を教えて欲しい」

長野県安曇野市の斉藤農園さんから連絡を貰ったのは3年前でした。

安曇野市は稲作と蕎麦の産地で、斉藤農園さんもその二品目に関してはプロの農家ですが、干し芋は勝手が違うとのことで、弊社を尋ねてきたのです。

最初に、斉藤さんの畑にはどんなサツマイモが合っているか、3年前にまずはそこから試しで栽培することからスタートしました。

その冬は試し蒸かしです。
その時に一番痛感したのは、干し芋産地よりも“かなり寒い”ということです。
そのため二つの難しい問題が起きました。

一つ目は、原料芋をかなりしっかりと保管しなければならないこと。

二つ目は、露天での天日干しでは、加工中の干し芋が凍る怖れがあること、です。

1年目の結果は、原料芋が寒さに耐えられず加工できないことになってしまいました。

保管と加工時の二つの対策をとれば良いことはわかったのですが、干し芋用のサツマイモを上手く作ることは1年目では解決しませんでした。
その年は「玉豊」と「いずみ」を作付けしたのですが、どちらも、畑には合っていなかったからです。

そこで2年目には、「紅マサリ」と「紅はるか」の作付けを勧めました。
また、保管対策は、斉藤さん自身が定温倉庫を準備し、干し場はビニールハウス内にすることで保管と加工対策をして、2年目の加工となりました。

結果は1年目よりも良好でしたが、目指す干し芋の品質には物足りない結果でした。

苗の確保や、収穫の方法等のサツマイモ栽培にも問題がありましたし、原料芋を糖化させる技術や蒸かし方もまだコツを掴んでいなかったからです。
また、品種の選定、どのサツマイモが斉藤さんの畑に合っているのかも試行錯誤することとなりました。

しかし、3年目の昨年はかなり改善されました。
まず原料芋は「ほし黄金」にしたのが正解でした。

寒くなることを見込んで早めに干し芋加工に入ることも功を奏しましたし、斉藤農園さんもだいぶ慣れてきたからです。

3年間そんなお付き合いをしてきたのですが、今月のお宝ほしいもは、その斉藤農園さんの「ほし黄金」をタツマの有機農園で干し芋加工したほしいもです。

より良い干し芋作りをするために、タツマが「斉藤さんのほし黄金」を加工してみて、“改善点を教えて欲しい”という依頼でできた干し芋です。

出来上がりがほんの少ししかないことと、上々の干し芋に仕上がったことから、今月のお宝ほしいもにしました。

安曇野産タツマ加工のほし黄金平ほしいもです。
量目が少ないので、いずみ厚切りほしいも(こちらはもちろん茨城産です)も同梱しましたので、2種類の干し芋をお楽しみください。

2015年7月31日 株式会社タツマ 福井保久