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2016年1月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

新しいサツマイモ、シルクスウィートの角切り芋です。
この干し芋もタツマオリジナルです。

シルクスウィートは、紅マサリ程大きく育たないので、角切り芋にする原料芋がなかなか揃いません。

すだれに並べるまでが、シルクスウィートの干し芋加工で一番厄介なところです。

ほしキラリのような上品な甘さが角切り芋でも味わえます。

タツマ初出荷の干し芋です。

あけましておめでとうございます。
本年も干し芋のタツマをよろしくお願いいたします。

今月は、新しい品種シルクスウィートの角切り芋です。
シルクスウィートは、2012年に世に出たばかりのサツマイモです。

シルクスウィートの平ほしいもは、2015年9月に発売した「幻ほしいもセット」で初めて出荷しましたが、角切り芋はタツマでは初物になります。

本来ならば、幻干し芋セットに加えたいところなのですが、角切り芋の方が、平ほしいもに比べて、さらに生産量が少ないため、セット商品に入れることができませんでした。

最近新しく登場するサツマイモは、安納芋を代表とするネットリ系が中心です。
もちろんシルクスウィートもその系統で、収穫後、しばらく寝かせてデンプンがしっかり糖化してから焼き芋にすると「絹のような滑らかな舌触り」の焼き芋になるということから、シルクスウィートと名付けられました。
これが特徴であり、干し芋加工もここがポイントになります。

シルクスウィートは、果肉がきめ細かいからこそ、焼き芋にして舌触りが良くなるのでしょうけれど、干し芋加工の面からみると、それが厄介な点です。

干し芋は原料芋を蒸かしますが、どの品種も、甘みを引き出すために、もろく崩れそうになる程、時間を掛けて蒸かします。
それから皮むきしてスライスし、簾(すだれ)に並べていきます。

シルクスウィートの特徴である、きめ細かさは、スライス後が問題です。
スライスした芋のヘラが隣同士、お互いにくっついてしまい、剥がれにくいため、簾に並べるのが一苦労なのです。

しかも今月は角切り芋なので、4方面に隣同士がくっついてしまいましたから、尚更でした。
加工スタッフに、「シルクスウィートは蒸かしたくない」と言われる程でした。

シルクスウィートは、「春こがね」と「紅マサリ」の掛け合わせです。
紅マサリは、干し芋産地の土地に合い、干し芋適性も高いサツマイモです。
その系統ですから、シルクスウィートも甘い干し芋に仕上がりました。

収穫量は紅マサリの方が多くとれますが、甘さはシルクスウィートが勝ります。

農家はどうしても単位面積当たりの収穫量が多い品種を作付けしますから、紅マサリだけでなく、ほしいもの主力品種の玉豊(たまゆたか)よりも収穫量が悪いシルクスウィートは、なかなか普及することはないという感じです。

しかしながら、ほしキラリ同様の上品な甘さと、少しもちっとした食感は捨てがたく、それは角切り芋にしても活きています。

新年ということでタツマ初物のシルクスウィート角切り芋をお届けしました。

2016年1月8日 株式会社タツマ
福井保久