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2016年4月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

紅きらら干し芋は人参芋らしい甘さがあり、やわらかく仕上がりました。
有機栽培とも相性がよいサツマイモです。

初めて紅きららを栽培しました。
6年間無農薬栽培を続けてきた畑で作りました。

紅きららは、カロテンを多く含む、人参芋と呼ばれるサツマイモです。

秋に収穫した紅きららを3月まで寝かせておきました。
主成分のデンプンが糖化しきっていました。

初めての栽培でしたが、干し芋に適した紅きららに育てることができました。

あたりまえですが、サツマイモも品種によって育て方が違います。

大きくなりやすい品種もあれば、そうでない品種もありますし、多くの肥料を必要とするかもまちまちです。

また干し芋の原料芋として適度なサツマイモに育てるというのと、焼き芋等の生食用として育てるのでは、おのずと栽培方法も違ってきます。

紅きららは、カロテンを多く含む人参芋系統のサツマイモです。
そして、ホクホク系ではなくしっとりタイプのサツマイモですから、干し芋に適しています。

今月の紅きらら平干し芋は、昨春初めて作付けしたサツマイモです。
干し芋の原料芋として良いモノを作れるか心もとなかったのですが、大きさこそ干し芋の原料芋としては小さ目でしたが、幸いにも品質はまずまずの出来に育ちました。

その紅きららを、一冬寝かせて、主成分のデンプンを十分に糖化させた3月早々に加工しました。

味も人参芋らしい甘さがあり、やわらかく仕上がりました。

自社の有機農園の畑で育てたので、もちろん無農薬ですし、化学肥料も使用していません。
その畑は6年間有機栽培をしています。

有機栽培は、サツマイモの品種によって相性の良い悪いがあるのですが、紅きららはその点もクリアできました。

毎年多くのサツマイモが品種改良されて出てきますが、その新しい品種が定着するには多くのハードルがあります。

前述のようにまず干し芋の原料芋として適しているか、そして現在主力になっている品種と同じ位の収穫量が見込めるか、また、冬までの保存性はどうか、干し芋加工においてやりやすいかどうか、等々が問題になります。

紅きららは初めての栽培でしたが、干し芋適性があることは間違いなくわかりました。
それ以外はまだ未知数ですが、収穫量から見て干し芋産地で定着して作られることはなさそうです。

タツマでは「兼六」という人参芋をずっと作ってきています。
こちらは人参芋の中でも甘みが強いサツマイモで、高品質の干し芋になります。
ただし、干し芋加工が非常に大変です。

紅きららは、甘さこそ兼六に軍配は上がりますが、干し芋加工においては、兼六ほどの大変さではないのも解りました。
もう2~3年少しずつですが作付けして、有機ほしいもとして生産していくかを見極めたいと思っています。

2016年4月1日 株式会社タツマ
福井保久