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2016年6月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

岐阜県で古くからある干し芋が「かぼちゃ芋」の干し芋です。
その茨城県産の無農薬ほしいもです。

かぼちゃ芋は早生種です。
多品種の苗を育てていますが、一番早く生長します。

タツマの兼六人参芋の干し芋と似ていますが、それよりも淡い色合いです。

種芋を採った残りだけを干し芋加工しています。

サツマイモにもたくさんの品種があります。
多くの品種を栽培しているとそっくりの品種があることがわかります。

カロテンを多く含むサツマイモのことを人参芋といいます。
人参芋にも多くの種類がありますが、タツマが栽培しているのは「兼六」という品種です。
この兼六と、安納芋はそっくりです。
出来上がったサツマイモも似ていますが、つると葉もそっくりで、また、育ち方も似ています。

名前からわかる通り兼六は、石川県で開発された古い品種で、それが種子島原産の安納芋と似ているというのは意外でした。

その兼六と似ている品種をもう一つ育てています。
それは「かぼちゃ芋」です。
このサツマイモは岐阜県で古くから干し芋用として作られていた品種です。

かぼちゃ芋を育てるきっかけは、干し芋つながりです。

岐阜県の種苗屋さんに、かぼちゃ芋の苗を作って欲しいと頼まれたからです。

その種苗屋さんは地元の農家にかぼちゃ芋の苗作りを依頼していたのですが、高齢化で作って貰えなくなり、代わりになる苗を探していたところ、タツマの兼六人参芋の干し芋が、かぼちゃ芋の干し芋に似ていると知り、兼六人参芋の苗を譲って欲しいという連絡を貰ったのが始まりです。

その年の秋に、種苗屋さんが「かぼちゃ芋の種」を持ち込み、次の年から出来る範囲で良いから「かぼちゃ芋の苗」も作って貰いたいということで始めました。

送られた種芋をみて驚いたのは、かぼちゃ芋と兼六が似ていることでした。
もっと驚いたことは、種芋で苗作りすると、つると葉の見分けがつかない程であること、 そして安納芋同様に、育ち方も兼六とほぼ同じだったことです。

かぼちゃ芋も兼六や安納芋と同じく古くからの品種ということ、そして岐阜県のサツマイモであり、さらに干し芋用の品種というのはとても面白いと思います。

今月はそのかぼちゃ芋の平干し芋です。

5月から6月にかけて、種苗店向けに苗を作っているのですが、その苗作りのための種芋を採るために栽培しています。
そして少しだけ干し芋に加工もしています。
(今年もその種苗店に依頼された苗を作っています)

つるや葉や育ち方、またサツマイモ自体も兼六とかぼちゃ芋はとても似ていますが、干し芋にすると違いがわかります。
兼六が、人参のような朱色から赤に仕上がるのと違い、かぼちゃ芋は黄色がかった赤に仕上がります。
どうもその仕上がりの色合いから、かぼちゃ芋と呼ばれるようになったようです。

かぼちゃ芋の干し芋の味ですが、この芋もカロテンを含んでいるので、人参の様な独特の風味と甘さがあります。
そして岐阜県で長い間干し芋の原料芋として栽培されていただけあって、干し芋適正がありますので、あまり固くない干し芋に仕上がります。

自社の有機農園で育てて干し芋に加工した、無農薬のかぼちゃ芋平干し芋です。
どうぞ味わってみてください。

2016年6月3日 株式会社タツマ
福井保久