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2016年9月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

高品質な干し芋のサツマイモながらも、収穫が非常に少ないので、ほとんど生産されていないほしキラリですが、干し芋の品質はピカイチです。

今年は、種芋から芽が出るのは、他の品種よりも速い位でしたが、その後の伸びは大きく遅れてしまいました。

ほしいもにしてこそ、その美味しさが味わえる、ほしキラリです。

伸男さんは、兼六人参芋や安納芋等もタツマのために育ててくれました。
栽培が大変なサツマイモでも快く引き受けてくれます。

このほしキラリは、伸男さんが育てて、タツマで干し芋加工した平ほしいもです。

ほしキラリを5年間有機栽培していますが苦戦続きです。
とにかく生長が遅いからです。

ほしいも産地では11月に入ると霜が降りる時期になるので、10月中を目処に原料芋の収穫を終わらせます。
苗を植えるのは地温が上がる5月の後半からしかできませんから、その間につると葉をどれだけ伸ばして、光合成をしてデンプンを溜めこむかで育ち具合が決まります。

4月早々に種芋を苗床に植えていくと、だいたい5月後半に畑に植えることができるまで苗が伸びます。
品種により育つスピードは違うのですが、ほしキラリは他の干し芋の原料芋に比べてかなり生長が遅いのが、栽培におけるネックになっています。
だいたい他の品種よりも一月遅れでやっと畑に出せる苗になります。

前述したように収穫時期は決まっていますから、一ヶ月遅れでの栽培スタートは、ほしキラリにとって大変に不利になります。

これを解消するには、苗作りを早めることになります。
3月からはじめるとなると、ほしいも産地の3月は種芋にとって非常に寒い時期ですから、苗床を温床にしなければできません。
有機農法では、化石燃料(電気も含む)を使っての温床は基本的に禁止ですから、有機でのほしキラリ栽培は今後も苦戦が続くでしょう。

ほしキラリは干し芋用のサツマイモとして開発された品種です。
とても美味しい干し芋の原料芋になります。
けれど繰り返しますが、ほしいも農家が栽培したくなるまで育たないというサツマイモです。
故に現在ほぼ生産されることがないサツマイモになってしまいました。

今月のお宝ほしいもは、その「ほしキラリ平ほしいも」です。

この干し芋の原料は、住谷伸男さんが作ってくれたものを、タツマで干し芋加工しました。
伸男さんは育てるのが難しいほしキラリを、一般栽培ですが、タツマのために作ってくれます。
苗作りから本圃場での収穫まで丁寧に管理し申し分ない原料芋ににして供給してくれます。
作付け面積は広くはないので、原料自体は少しですが、申し分ないほしキラリです。
尤も、しっかり目が行き届く位でないと、ほしキラリの栽培は難しいということです。

ほしキラリを干し芋にすると、この干し芋を作らないのは勿体無いと痛感します。
甘さは干し芋の中で最も甘い「いずみ」や「紅はるか」に次ぐ位です。
やわらかく仕上がるのは同等位です。
そしてその甘さは、上品でコクがあります。

やっぱりほしキラリは高級干し芋として開発されたことが解ります。

これからも、有機農法で自社でもほしキラリを生産していきますし、伸男さんへの委託栽培も続けて依頼していこうといつも思っています。

2016年9月2日 株式会社タツマ
福井保久