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2017年2月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

有機栽培したサツマイモですが、敢えて有機としなかった原料芋で作ったのが、「無農薬人参芋平ほしいも」です。

有機栽培していも隣の畑は一般栽培ですから、4m離れていないと、有機サツマイモとして収穫しません。

兼六という人参芋です。
古い品種で有機栽培に適しています。

草取りは日課です。つると葉が伸びると今度は芋虫が付きます。
その甚大な労力を省く農薬は農家にとっては魔法の薬です。

無農薬ほしいもも、有機栽培したサツマイモで作っています。

有機農産物や有機農産物加工食品は、有機JAS認定を受けなければ、「有機○○」と表示してはいけないことになっています。
認定の証として有機JASマークを付けることができます。
もちろんタツマの有機ほしいもは、有機JAS認定を取得しています。

農林水産省の管轄の有機JAS法は、“事業者認証”という考え方で成り立っています。
これは農水省(正確には農水省が認めた登録認定機関)が“事業者を認定”するということです。

「この事業者が販売している有機○○は、この事業者が有機だと言っているのだから間違いなく有機である」ということです。

解りやすく言うと「タツマが有機ほしいもとして販売している干し芋は“タツマが有機だと言っている”のだから有機栽培でサツマイモを作り、有機ほしいもに加工したことに間違いはない」ということです。あまり解りやすくなっていないかもしれませんね。

有機JAS認定を取得するためには、認定を満たしている生産方法をとることはもちろんですが、それを証明するための書類を毎年作成し、それを認定機関が審査し、その後実地検査を受ける必要があります。

その審査・検査の要点は、タツマが生産した有機ほしいもが、間違いなく有機だということを“その実物の干し芋を検査”するのではなく、“タツマという事業者は間違いなく有機を満たした生産をしているか”を審査・検査します。

だから「タツマが有機ほしいもとして販売しているのだから有機である」という認定になるのです。

今月のお宝ほしいもは「無農薬人参芋平ほしいも」です。
これは有機栽培した人参芋を干し芋加工したのですが、“有機”人参芋平ほしいもではなく“無農薬”と謳っています。

その理由を説明します。

自社の有機農園で栽培しているサツマイモはすべて有機栽培です。
どの畑も農薬も化学肥料も使用していません。
けれど、隣の畑から農薬等が飛来してくる可能性は当然ですがあります。

そこで有機栽培していても、隣の畑から4m以内で栽培されたサツマイモは、「もしかしたら、隣からの農薬の飛来があるかもしれないから、有機サツマイモとして収穫しない」と決めて、4m以上離れた場所で収穫した有機サツマイモとは別に管理することを、認定機関に約束し、実際その通りにして、4m以上離れた有機サツマイモとは別に干し芋加工し、有機と名乗らないということをしています。(4m以内の部分を緩衝帯といいます)

しかし、この緩衝帯部分ももちろん農薬を使わずに栽培していましたから、“有機”とは表示しないで、“無農薬”として販売しています。

「無農薬人参芋平ほしいも」は、「有機人参芋平ほしいも」と栽培方法も加工方法も全く同じです。
ただ緩衝帯のサツマイモは有機ほしいもとはしないと決めているから、有機にしません。

有機JAS認定は厳しい審査と検査がありますから、かなり信頼がおけます。
有機ほしいもに限らず、有機JASマークが付いているものは間違いないでしょう。

そして、タツマという事業者が認められているということですから、ずっと精進していかなければと、有機ほしいもを手掛けていると常々思います。

2017年2月3日 株式会社タツマ
福井保久