福井保久の二十四節気考

今年の5月21日は旧暦で4月26日、この日は小満(二十四節気)です。

田植えが終わり、苗場でサツマイモ苗が育ってくると、天気を見て暖かい穏やかな日が続く日を狙って、サツマイモ苗を畑に植え始めます。
それが干し芋産地の小満です。
苗の育ち具合と、畑の様子で、既に始めている農家もあります。

5月は、ほしいも産地も清々しい気候ですが、時々予想外に寒い日があります。
田植えが終わっている田んぼの稲の苗が心配になるほどですが、稲は意外と寒さに強く、根付きさえしていればまず大丈夫です。

どちらかと言うと、サツマイモ苗の方が寒さに弱く、苗を植える日は慎重に選びます。
ずっと暖かい日が続くことはまずないので、植えた日から2日程は寒くなければ、そして、前後に雨があり土が湿っていてくれれば、稲と同じくサツマイモ苗も根付き、暖かくなるとグンと盛り返します。

ただし、その日を見極めるのが大変です。
天気予報はもちろん参考にしますが、天気と気温や湿度だけでなく、ほしいも産地は冷たい海風があるので難しいのです。

結局は、天候に負けない逞しい苗作りを心掛けることになります。

福井 保久