福井保久の二十四節気考

今年の2月4日は旧暦で12月19日、この日は立春(二十四節気)です。

今シーズンは干し芋産地も寒い冬になりました。
最低気温はマイナス5℃、最高気温も5℃に満たない日が何日も続く時もあります。

また、1月に積雪19cm(水戸気象台)と1月としては2006年の18cm以来の大雪が降りました。

産地は太平洋岸にあるので、元々雪が少ないから干し芋作りに適しているのですが、それでも全くないわけではありません。
ただし、雪が降るとしたらたいがい2月で、季節が変わりはじめると降るという感じでした。
冬の真っ最中の雪は、雪の後にも厳しい寒さとなり、原料芋にとって大変に厳しい環境でした。

原料芋は生ものですし、サツマイモは10℃以下になると、寒さで腐る可能性が出てきます。

寒さに加えて雪が追い討ちをかけてしまい、予定よりも早く加工終了になってしまった農家がありました。

寒い冬は諸刃の剣で、ほしいもの仕上がりだけを考えれば歓迎なのですが、寒すぎるのは、原料芋がもたないという弊害が出てしまいます。
自然は、なかなかこちらの都合通りにはなりません。

福井 保久