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ブログ 今日のいもたつ

2009年05月

梅干と日本刀(中)

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江戸時代の再考と真を、見ようという本です。
個人的に、この手の本が好きですから、
全編納得しながら、進みました。

戦後も明治以降も、私たちの先輩が行った業績は素晴らしいのはもちろんですが、
江戸まで、もっと言えば古代からの日本人を誇りにする意識は痛快です。
もちろん誰しもそれを持っているのでしょうけれど、
お人よしのせいか、戦後、欧米が優れている意識がちょっと強いのを
かなり前から気にしていました。

著者はこの考えを昭和50年に提唱しています。
当時とても先進的であったことでしょう。

家康の考えの推測から始まって、幕府の行政や、
江戸の風俗、農商工の知られざる実態、
宗教や食べ物に至るまで、多くの視点から語られているからこそ、
実感できる内容でした。

食いしん坊の私は食べ物の部分を特に興味深く読みましたが、
その部分が結構多いし重要だと思いました。
余談ですが、著者も食いしん坊なのでは。

【いもたつLife】

日時:2009年05月21日 06:57

銀の靴 1951英 ブルース・ハンバーストン

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イギリスではめずらしいミュージカル映画です。
こういう楽しいミュージカルは元気にさせてくれます。
主演のヴェラ・エレンはアメリカの女優です。
ストーリーもイギリスに渡ったミュージカル団の話です。

イギリスでおきたアメリカンドリームで、
イギリスでは実際起こりえるのかな?
これを通してイギリスの社会風刺を行っているようにも感じました。

映画は、ストーリーも粋で、はぎれも良くおもしろいです。
そして、何と言ってもヴェラ・エレンが良いです。
スタイルもダンスも最高に綺麗です。これだけでも一見の価値ありです。

1930年代から50年代にかけて全盛を極めたミュージカル映画は、
タイムカプセルに詰まった貴重な作品群だと、
こういう素敵な作品に合うと実感します。

【いもたつLife】

日時:2009年05月20日 06:49

定植が始まりました

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雨上がりの暑い一日、さつま芋の苗を植えるには好条件になり、
今年の定植がいよいよ始まりました。

苗の準備は先週の段階で整っていたのですが、
いつから植えようか?という段階でした。

畑に水分があるか、植えた翌日あたりに雨が降るか、
の条件と、20度以上の寒くならない日が続く。
これらが好条件になります。

これからは、苗が伸び次第、晴れの日は定植が続きます。

【芋日記】

日時:2009年05月19日 07:05

アフリカの女王 1951英 ジョン・ヒューストン

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作中のほとんどが、アフリカの女王という船の上で、
主人公二人(ハンフリーボガートとキャサリンへプバーン)で繰り広げる映画です。
その二人の演技をかみ締めるのがこの作品です。

ストーリーは単純な冒険ものです。
その冒険はスムースな運びです。
見ているものを脅かそうとしないのですが、
それでいて、どうなるのかを気にさせます。

船の上という密室で、二人が少しずつ変化します。
そこが妙です。
大儀で生きるのを二人が決めて、死を覚悟で進みます。
二人はあえなく・・・、
最悪を迎えます。(ラストは秘密)

最悪を迎えますが、最高も手にします。

冒険映画なのでシーンが次々と移ります。
そこに居合わせた二人には打算がありません。
最悪でも最高になるには、変化の中で強くなくても良いから、
信じるもの持つこと、と、名優二人の名演で感じました。

【いもたつLife】

日時:2009年05月18日 08:34

巨人と玩具 1958日 増村保造

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【いもたつLife】

日時:2009年05月17日 09:48

座頭市 2003日 北野武

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この映画を撮ることは、あきらかに挑戦ですからそれを称えたいです。

座頭市から離れよう離れようとして、確かに違うのですが、
結局は座頭市だった。という印象です。
だからもちろん郷愁も感じおもしろかったのですが。

全体を通じて娯楽作品になっています。
過去に挑戦した時代劇で、過去のファンに楽しさを、そしてオリジナルを。
北野武の名で新しい時代劇ファンの開拓も狙いかな。

それらのために、多くの要素を盛り込み、
時間や手間もかなりかけて丁寧に造られています。
そして、そんな困難にいどんだことを買います。

【いもたつLife】

日時:2009年05月16日 06:45

手紙 2002日 羽石龍太郎

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田舎の郵便配達員が主人公です。
五代にわたる郵便配達一家ですから、その筋では名門です。

田舎ならではの小さなコミュニティには、
温かなぬくもりがあり、豊かな自然もあります。
そして、閉鎖性もあります。
そんな中でも、いくつかの事件が起きます。
手紙を通して個々の人たちが生きてきた、
かけがえのなさが描かれています。

主人公は「○○冥利に尽きる」結果を残します。

これは結果ですが、そんな生き方をしたいです。
私がそうなるには、毎日に大半を傾けている仕事がキーでしょう。
そんな気持ちで仕事をしてゆきたい。
そんな枠を作って日々を生きることをしてゆきたいと強く思いました。

【いもたつLife】

日時:2009年05月15日 05:37

苗切り

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種芋を苗床に植えて1ヶ月あまり、
苗が育ち、切りはじめました。
一週間ほど放置しておいて、畑に植えます。
その間に畑作りです。

一度苗を切っても5日~1週間で2番目の苗が育ち、
切って次の畑へ。
全ての畑が植え終わるまで、これを繰り返します。

【芋日記】

日時:2009年05月14日 06:30

重力ピエロ(試写会)2009日 森淳一

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誰も何かの多くの重力に引き込まれながら生きています。
二人の兄弟は、とても強い重力がかかっている日々をずっと生きていました。

弟は天才です。全てにおいて兄(凡人)を超えています。
しかし、兄の承認がなければ生きられません。
皮肉です、何でもできる弟はひとりでは生きられないのです。

こんなドラマは普通ではないけれど、
身近な人の承認があるから生きていけるのは、
繰り返しの私たちの日常も同じです。
そんな身近な人を大切にしようと思わせてくれる映画です。

【いもたつLife】

日時:2009年05月13日 06:58

バンテージ・ポイント 2008米 ビート・トラヴィス

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23分間(だと思います)の出来事を8回繰り返して
真相を明らかにしてゆく構成です。
アメリカ大統領がサミット中に暗殺される大注目の23分間です。

序々に明らかにされる真相は、古典的な手法ですから普遍です。
大規模なカーチェイスが入っていたり、
ふとしたことで関わりがあった母娘と旅行者がキーを握っていたり、
その旅行者が短い時間ながら、過去を乗り越えるエピソードがあったりと
23分間に広がりをみせています。

ひとつのストーリーをじっくりと掘り下げてゆくのとは違う手法ですが、
引き込まれて鑑賞できました。

同じ時間を共有しているときに進む物語は、
確かに個の視点です。
普段気にしませんが、それも真実です。
そんな視点やそのずれが、人と人との間には“日常にある”ことを
納得させてもらえる映画でした。

【いもたつLife】

日時:2009年05月12日 07:18