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ブログ 今日のいもたつ

2013年08月

端の農産物

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サツマイモも隣接していない畑の場合、
端が一番良く育ちます。
ここは休耕している畑で、緑肥作物のソルゴを育てています。

農作業の都合で、畑内に通路を作ってあり、
ソルゴが端になる部分がありました。
良く育っています。

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【芋日記】

日時:2013年08月21日 07:45

目立つ草だけ

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芋のつる・葉が畑を覆っても、兵の草は伸びてきます。
収穫までは、それらだけでも抜いていきます。

【芋日記】

日時:2013年08月20日 06:29

嘆きのピエタ 2012韓 キム・ギドク

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主人公ガントは天涯孤独の30歳、借金の取立屋です。
法外な利息が課されて返済できない債務者から、障害保険で返済させます。
そう、そのやり方は無理やり障害者にすることで取立てる、悪魔です。

彼が取立てる債務者には必ず家族がいます。そして、家族が悲しみます。
けれど容赦なく実行します。家族の涙にも無関心です。
無関心というよりも、感情が動かないのです。
ロボットのように職務を遂行するガントはなぜ血も涙もないのか?

それは、母と名乗る女ミソンが登場し彼の内面がわかってきます。
そして、ミソンが何者かがあらわになるに連れ、物語が終焉に向かいます。

ガントの変化で、
彼が家族と触れたことがないこと、愛を交わす術すら体験がないこと、
そして、体だけはロボットのように強靭に成長したが、
心は愛という交流がない、人に成り切っていない、
まるでオオカミに育てられた少女が人間味がないのと同じように、
愛の体験がない未熟な人格だとわかります。

それはミソンに母を感じはじめてミソンと楽しいひと時を過ごすシーンで確認できます。
彼は幼児そのものです。
その後ミソンに良いように操られることからも、彼は人ではなかったことがわかります。

ミソンはもちろん彼の母ではありません。復讐者です。
けれど恨み晴らさとはいえ、なぜあそこまで食いつくのか。
ガントに母を認めさせるまでには儀式がありました。
ガント自身の肉片を食らわなければならないこと。
ガントに犯されることです。
それに耐えてまでの復讐心は恨みだけでは納得できません。

ミソンの目的は自らの死と、ガントに家族喪失を体現させることでした。
そのために耐えたのですが、なぜそこまで。
キム・ギドク監督は、登場人物達に慈悲を与えたかったからという仮説が成り立ちます。

悪魔に育ったガントにも当然ですが、
債務者達はみなカネに支配された人達でした。
カネがないことで不幸を背負います。
不幸というのは、生活苦とそれに伴う嫉妬、嫌悪、自らへのダメの烙印を背負うことです。
そして、ガントに死に追いやられた息子を持っていたミソンは、
母としての失格を背負う心の開放を望み、それへの慈悲です。
(ミソンは多分、ガントに死に追いやられたとはいえ、息子が自殺を考えていることすらわからない位にしか関わっていなかったことを後悔しているのだと思います)
(また、すべての債務者達は、苦悩します。カネがないか、障害者になるか、です。そんな韓国の街の現実社会を問うてもいます)

ガントは人として愛を体験し、愛する者を守る勇気と失う不安と怖さも体験しました。
そして別れとは何かもです。
ミソンは愛せないはずのガントを愛する衝動を体験しました。
自分にとって禁忌の感情なのに復讐を遂行することで最も許せない者を許す心を得ました。

ガントもミソンも体を意思に任せて天に捧げます。

ミソンはガントへの復讐のためにお膳立てした絶望を体験させることが、
ガントが人として完成させることだと悟りました。
そしてガントは贖罪の道を選びました。

この物語は救われない者が救われないまま逝く物語ですが、
赦しを得た二人を見届けることができる物語です。
そして、ミソンもガントも真の愛を得たことで愛と慈悲の深さを諭しています。
このテーマは一連のキム・ギドク作品で語られていて、
今回もこのテーマを心に刻むことになりました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2013年08月19日 07:37

芋が大きくなる前に

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有機栽培では様々な工夫で抑草しています。
その一つが黒マルチです。
畝(うね)ほ抑草は大事で、
ここに草が生えると収穫はまず見込めません。

つると葉が畝(うね)を覆う頃を見計らって黒マルチをはがします。
たぶんこの時期は小さい芋(実)が付いています。
芋が小さいうちにはがす方がはがしやすいので、
暑さの中頑張っています。

【芋日記】

日時:2013年08月18日 07:52

紅はるかの木

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つると葉ですが、全体を指して「木」と呼びます。
今期作付けが増えている紅はるか種は、
大きく盛り上がるような木になります。

【芋日記】

日時:2013年08月17日 07:35

東ベルリンから来た女 2012独 クリスティアン・ベッツォルト

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1980年の東ドイツの田舎町で当時の東ドイツを描写します。

ベルリンから左遷された美しい女医が主人公です。
彼女には西ドイツの恋人がいます。
最終的には亡命が目的ですが、彼女には監視がついています。
病院には、やはり左遷された優秀な男の医者がいます。
彼との恋物語でもあり、揺れる心をほぼ無表情で演じます。

共産主義の病んだ社会を垣間見せる映画です。
資本主義が素晴らしいとは思っていませんが、
機能不全に陥りどうにもならない共産主義は、
人の負の部分ばかりが抉りだされてしまったことを表現しています。
人らしさをいうものが失われています。

どんな社会でも状態でも、
嫉妬や支配欲等の悪魔の心は持ってしまうのが人間です。
けれどそればかりが強調されることは、普通ならありません。
人を憎むこともあれば、それを想う自分を悲しむこともあり、
喜びを見出して隣人を認めようとするのも人です。
けれど、疑心暗鬼で保身に走り、それを繰り消して悶々としながらも、
金縛りにあったごとく、そこから一歩を踏み出させなくしたのが、
機能不全の共産主義です。

冷戦後20年以上が経ったから、
それをさりげない日常と結びつけて語ることができるようになったから、
この映画ができたとすると、あの社会体制の下には、
私の想像以上に語れない多くの負があったことを痛感するばかりです。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2013年08月16日 07:47

猛暑の中の草取り

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いつものことながら立秋後も暑い干し芋産地です。
今期は8月に入り本格的な猛暑になりました。
この暑さはあと10日位でしょうか。

【芋日記】

日時:2013年08月15日 07:48

ほしいも産地の稲

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早稲の色づいてきた稲穂もありますが、
晩生の今が開花の稲もあります。
だいたいこのあたりで受粉が終わります。

【芋日記】

日時:2013年08月14日 08:03

負け方の極意 野村克也 著

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落合元監督の著書でも感じたことですが、
成功するプロ野球の監督のマネジメント(この両者に限ってかもしれませんが)
は、ビジネスでの心構えそのものです。
その考えに新しいものは一つもありませんが、
疎かにしてはいけないことも一つもありません。
凡人だからこその嗜みが詰まっています。

努力を目的としないこと、
一足飛びに結果がでない当たり前、
(考え実践したことが即正解である訳がない割り切り)
教えすぎない、
そして、何よりも我を知る。

弱者はしたたかでなくては生き残れません。

【いもたつLife】

日時:2013年08月13日 07:25

天使の分け前 2012英/仏/白/伊 ケン・ローチ

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日本に生まれてよかったという時代が長く続いています。
今もそれは変わらないですが、その価値は変化しています。
まだまだ裕福な日本で生まれたことはそれだけで幸せです。
でも将来、未来永劫にそれは続きません。

同じことが、日本よりも早く繁栄したイギリスでも起きている。
イギリスに生まれたら、やっぱり幸せだと思います。
けれど、所得格差、階級格差が広がりつつあるようです。
都会と地方での温度差はあるのでしょうけれど、 この映画の舞台グラスゴーでは、
どんなにあがいてもなかなか這い上がれない若者達を主人公として
、 そんな社会の現実を映します。

主人公には生まれたばかりの子供がいて、若くて綺麗な奥さんがいて、ですが、
職がない。就けないという状況下です。
ある時、犯した罪の償いでの社会奉仕中に、保護司の立場の人の導きで、
ウィスキーのテイスティング能力を開花させる主人公です。
その能力を遺憾なく発揮して、人生大逆転に挑みます。
その方法が、正攻法ではなく、裏社会での工作です。
このあたりも、イギリス社会の現実を映すかのようです。

けれど、その過程は明るくコメディタッチで、
良いか悪いかは別にして、暗さはありません。
若者の立ち直りを祈るような演出です。

まあまあ犯罪とはいえ、ゆるされるような感じ、しかも保護司に恩返しもしますから。
そういう意味では、頑張っている若者に光を。という感じなのですが、
個人的にはどうも腑に落ちませんでした。

自分も人のことをとやかく言えない、負を犯した過去があるから、
主人公達が挑む、犯罪であっても一発逆転には共感できます。
けれど、主人公の最後の酒樽への行為だけは“個人的に”許せませんでした。
まあそれは私が“酒呑みだから”なので、そこまで酒中心に考えなければ、
十分に楽しめる映画でしょう。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2013年08月12日 07:33