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銀幕倶楽部の落ちこぼれ

雨の朝巴里に死す 1954米 リチャード・ブルックス

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ヒロインのヘレン(エリザベス・テイラー)が悲劇になり、でも父と娘は希望を持つというメロドラマですが、伏線になっているヘレンの姉マリオン(ドナ・リード)の内面の怖さが印象的で、脇役であるドナ・リードの演技が光る映画でした。

ヘレンと夫のチャールズは深く愛し合って結婚したのですが、小説家を目指すチャールズが全然芽が出ないことと、故郷のアメリカの土地で石油が出て金持ちになったことで、不仲になっていきます。お互いに愛人を持とうとする、けれど、心の底では繋がっています。
でも悲劇が起こります。
雪の夜、先に帰ったチャールズがヘレンを締め出してしまい、それでヘレンは患い帰らぬ人に。娘のヴィッキー(サンディ・デスチャー)はマリオン夫婦が預かることになります。
2年後、小説家として名を上げたチャールズがヴィッキーを引取りに来ますが、頑なに拒むマリオンです。

実はマリオンはチャールズに恋をしていて、でも彼はヘレンになびきます。仕方なくチャールズの親友クロード(ジョージ・ドレンツ)と結婚するのですが、心はずっとチャールズに、可愛さ余って憎さ百倍のごとく、ここぞとばかりにチャールズが求めるヴィッキーを決して渡そうとしません。クロードにそれを見透かされていたことを告白され、目が覚めてヴィッキーをチャールズに渡します。

とても怖い話で、チャールズは赦されないことをやってしまって罰を受けるのは仕方ないですが、あのままではヴィッキーが不憫でした。そして、なによりもトバッチリを受けたのはクロードです。
人には悪魔の気持ちが潜んでいます。

ヘレンが一晩雨(雪)の中を彷徨い、それが原因で簡単に亡くなってしまうのですが、ヘレン=エリザベス・テイラーがとても健康的なのでピンときませんが、それはちゃんと冒頭で雨にうたれて入院したエピソードがあります。
それを含めてリチャード・ブルックス監督がしっかりと造った感がありますが、この監督の作品は「熱いトタン屋根の猫」「冷血」を観ていますが、こちらの方が良い映画だと想いました。しかし、様々な作風で多彩な人だとも感じました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2017年11月24日 09:06

真夜中のカーボーイ 1969米 ジョン・シュレシンジャー

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切ない孤独な若者が、浮かばれずに死んで行く話ですが、最後の最後は幸せだったのでしょう。涙が溢れます。

テキサスからニューヨークへ。男娼として金持ち女を相手に安直に金儲けして安楽に暮らす夢をみて上京したのがジョー(ジョン・ヴォイド)です。あまり教養もなく能天気な二枚目の大男で、本物のカーボーイではないけれどそのいでたちはカーボーイそのもので、本人は決まっていると勘違いしています。
案の定都会ではやられていきます。ジョーは都会で生きて行くにはあまりにも善良で優しすぎるのです。
そのジョーを追いやった一人が小男のリコ(ダスティン・ホフマン)で、イタリア移民の子で最貧層のしかも片足は不具で健康も害しています。万引きや詐欺でその日暮らし、寝るところも廃ビルという生活です。

リコにとってジョーは良いカモ、まんまと20ドルせしめます。
ジョーはそれだけでなく、夢見た都会の現実の中で奪われる側の男で、とうとう一文無しに。その時、偶然リコと再会します。

ここから、二人が少しずつ、少しずつ、なくてはならないお互いの関係になっていく物語です。
二人になっても暮らしは同じ、最貧です。
でもリコの知恵でなんとかボロボロのジョーを男娼に仕立てますが、不器用なジョーはなかなか上手く立ち回れません。
やっと仕事を掴んだ時には、今度はリコが危篤寸前。
ジョーは、リコが夢見ているフロリダへリコを連れて行く決心をします。そしてとうとう善良なジョーにとって一大決心となる強盗をして金を稼ぎます。

でもそれはリコのためと言いきかせ、フロリダ行きのバスに乗り込む二人です。
危篤のリコを元気付け看護するジョー。でもマイアミ到着寸前の車中でリコは力尽きます。

ジョーの過去もリコの生い立ちも匂わせる程度なので、実際はわかりませんが、二人は同じ匂いを放っていました。二人とも挫折して生きてきて、そこに惹かれあったのかもしれません。
母は無い様子、父は靴磨きを続け病気となり、リコが多分まだ若いうちに亡くなっています。そして不具と不健康な体で金もなく暮らしてきたリコ。
ジョーもやはり両親がいなく、祖母の育てられた様子。やっとできた唯一の恋人がいたのですが、多分幼い頃から仲間に虐げれていたのがジョーで、恋人もその仲間たちになぶりものにされてしまいます。

そんな日陰者同士ですが、夢見るジョーと、失意が板についているリコという違いはありました。
もう長い命ではないことを悟っていたリコにとって思いがけなく現れたジョーは、彼を看取ってくれる存在になりました。およそそんな人との関係ができるとは考えていなかったリコは、最後まで夢だったフロリダには立つことはできないまでも、最期はジョーの腕の中でした。
都会で散々にやられたジョーも、ジョーのことを理解してくれる存在がリコでした。

テキサス、ニューヨーク、フロリダという広大なゆえのアメリカの風土の違いが示されますが、特に当時のアメリカの負の姿がニューヨークの下で描かれます。
貧富の差、騙し合い、同性愛問題、瓦礫、無秩序なパーティー、凍える街並み、そこで蠢く若者達その象徴が、田舎から来ておちていくジョーと、最貧から這い出せないリコで、その切ない姿が痛々しいです。

ジョン・ヴォイドも好演でしたが、ダスティン・ホフマンの演技は圧巻でした。演出も冴えていて、良い映画でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2017年10月29日 11:19

ペーパー・ムーン 1973米 ピーター・ボグダノヴィッチ

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面白い映画なのですが、あの可愛いアディの行く末が心配になります。まあ、それほど映画内に入りこんだということでしょう。

舞台は大恐慌の影響下の西部、母を亡くした9歳のアディ(テイタム・オニール)は母の友人で詐欺師のモーゼ(ライアン・オニール)に連れられて、ミズーリ州へ。そこには唯一の親戚の叔母がいるからですが、その間の珍道中です。

新聞の死亡欄を見て、一ヶ月前に夫に妻へのプレゼントの聖書を頼まれ(奥さんの名前入りにする)それを届けに来た。という押し売りです。
その詐欺がばれそうになった所をアディの機転で切り抜けたところから、コンビに。アディが時に子供を武器に、時に大胆に、頭がキレルことから、結構儲けます。

そうなるとだんだんエスカレートして大仕事をするようになり、とうとうしっぺ返しです。

モーゼはコンビを組むのは潮時と考え、アディを叔母の下へ届けるのですが、二人はもう、本当の父娘のようになっていて。という話です。

とにかくアディが可愛い。やっていることは詐欺なので手放しでは褒められませんが溌剌としています。また、大人のモーゼに面と向かって自分の主張を通すかと思えば、女らしい面もあり、一人の女としてモーゼに見て貰いたい気持ちもあり、そんなアディを見ているだけでハラハラもするし、応援したくなります。

でもやはり、まだ先がある身ですから、叔母の下でこの後は育って欲しかったですね。
どうしても一時の感情でモーゼとの別れは辛いですが、あのままでは詐欺人生で、そこそこ儲けて、また大きなヤマではやらかしそうですし、あの頭の良さはやっぱり正攻法で活かして貰いたいという親心が働いてしまいました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2017年10月11日 06:29

怒りの荒野 1967伊/独 トニーノ・ヴァレリ

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師弟対決もので、師匠のあまりの行為に、弟子が耐え切れなくなるという話です。
師匠タルビー(リー・ヴァン・クリーフ)はもちろん凄腕、正当防衛ではありますが、
殺しは厭わないし、それを誘いますから一応合法ですが、
目に余ることをしたことから、弟子のスコット(ジュリアーノ・ジェンマ)と、
ラストで対決になります。

スコットは父親が解らない娼婦の子ということで、街ではくみ取り等の下働きで、
いつか見返してやりたいという生活でした。
そこでタルビーと出会い、鍛えて貰う。
恩あるタルビーには従順だったのですが、スコットが譲れない行為をタルビーはしてしまった。ということです。傲慢は身を滅ぼします。

下働きのスコットはいかにも落ちこぼれ、それが、鍛えられて町に戻ると、鼻高々の嫌な奴、そして最後は師匠を倒す、この時は一人の男気ある人物に。
このあたりのメリハリが良かったです。
でもそのスコットが町の英雄にはならないところが、マカロニウェスタンらしいです。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2017年06月26日 13:56

はなればなれに 1964仏 ジャン・リュック・ゴダール

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こんな生き方していたか、しようとしていたよな、と実感してしまいます。

疾走感と虚無感がたまりません。そして刹那です。
どう生きるのかわからない若者像ですが、それは年を重ねても同じです。

でも若者はそれを付き詰めようとします。かなり乱暴に。

でもそんな雰囲気を喜劇で見せきってくれた、そんなゴダール作品でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2017年06月10日 00:04

ラン・ローラ・ラン 1996独 トム・ティクヴァ

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ローラ(フランカ・ボテンテ)は恋人マニ(モーリッツ・ブライブトロイ)の尻拭いのために20分で10万マルクを調達しなくてはなりません。
そのために、さあ走る走る、これが3回トライされます。

ローラの父親は銀行の頭取らしく、それをあてに走る走る、
でも1回目はあえなく失敗、2回目は微妙に好転しますが、ダメ、3度目の正直でという物語です。

ローラの3回のトライは微妙に違ってきます。
その微妙な違いは、大きな違いという結果になります。
これはローラとマニの運命が大きく違うだけでなく、走るローラをほんの少し触れ合う人達の人生も大きく変ります。
これが面白い。

冒頭、哲学的なメッセージで始まり、劇中にそれを表現しているようです。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2017年06月09日 12:35

乳母車 1956日 田坂具隆

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本来ならひとつを選べば、ひとつは諦めなければならないのに、
ずるい大人は、両方手に入れようとします。
でもそれは単にずるいだけか?
多感な女子大生ゆみ子(芦川いずみ)は、そんな父 桑原次郎(宇野重吉)の一面を知り悩みます。

桑原家はブルジョワです。ゆみ子、次郎と母 たま子(山根寿子)の3人家族で、お手伝いさんが二人です。それは次郎が会社役員だからです。
おっとり優しい父に25歳の愛人がいることを知ったゆみ子は、たま子にそのことを告げると、たま子はとっくに知っていて、黙認していることを知り、たま子にも不信を持ちます。なあなあでいることで、母は今の贅沢な生活ができること、騒ぎ立てない方が次郎を苦しめることになるという、たま子の生きる選択に、それが本当の生き方かと疑問を持ちます。

どうしても愛人のとも子(新珠三千代)に合わずにはいられないゆみ子です。
意を決して合ってみると、とも子は礼儀正しく、芯が強く、美しい女性ということで、嫌悪感を持てません。そして、とも子には一見ぶっきらぼうですが、心根は優しく気概がある弟の宗雄(石原裕次郎)がいて、宗雄は姉を慕っていて、彼の好青年ぶりからも、この姉弟に少し惹かれます。
そして、とも子には赤ん坊のまり子がいて、この母違いの妹がとても可愛くなってしまいます。それは宗雄も同じです。

次郎、とも子、たま子は皆、ぬるま湯のような現在の境遇に、それは実はただの時間稼ぎなことを心で隠して、満足を得ようとしていましたが、ゆみ子のたま子に対する意見が、それは上辺だけの生き方だという警鐘となり、その関係を見直すことになります。
たま子は家を出る事で、ゆみ子は今の生活を、次郎からの、お手伝いさん付きの家と生活費を貰う生活に甘んじることは、精神的にできなくなるのです。
次郎と別れて自活を試みるとも子ですが、ここで厄介な問題になったのが、まり子の境遇です。
まだ生後半年なのに、母と一緒にいられる時間が限りなく少なくなってしまい、それを許せないのが、ゆみ子と宗雄です。
二人は、大人3人に、まり子の生活を一番に考えて欲しいと直談判します。

次郎はもちろん今の社会的地位も若く美しい愛人も、そして生まれた可愛いまり子も全部を得ようとしています。そんなことはあり得ないのに。
たま子も重役夫人の生活をしながら、次郎に罪悪感を感じて貰うことで、自分の心の奥にある許せない気持ちを抑えています。これも長く続くわけはありません。
とも子も、愛する次郎に守って貰い、もちろんまり子とは何不自由ない生活をしながら、でも桑原家は安泰(たま子もゆみ子も今までの気持ち=次郎を慕って仲良い家族のまま)で、いて欲しいという、これまたあり得ない現実を望みます。

この状態が続くわけはなく、3年は直面することになります。
直面とは、社会のルールにです。
やはり社会は許してくれないのです。

ただ、その社会のルールとはでは何か?を考えさせられます。
そのルールとは、大多数の人が生きやすいように、また為政者がやりやすいようにしてできたシステムが社会のルールです。
人の感情や本能から導きだされたモノではありません。
ここが厄介です。

次郎がとも子を好きになり、とも子も同じ気持ちになり、子供ができる。そしてその子を溺愛する。これは本能で、いかんともしがたく沸きあがってきた心の叫びの結果ですが、社会のルールはそれを許しません。
たま子の生き方だっていいではないですか。
でも三人三様に罪悪感を持ち、ゆみ子と宗雄は嫌悪感を持ってしまいます。

もちろん不倫が良いこととは思いませんし、次郎ととも子の関係で、多くの人(家族)が傷つきました。
けれど、それぞれの人が持つ、罪悪感や嫌悪感は社会が作りだしてしまったものではないとは言い切れない、それを強く感じました。(本編で次郎もそれを吐露しています)

人らしさとは、適合して生きる事なのか、自分の気持ちを偽らないことなのか。
でも次郎ととも子の恋愛はやっぱり軽率ですが。

また、たま子が家を出る、とも子が自活するという背景として、女性の自立が大きなテーマにもなっていました。
これは、昭和31年という、日本が勢いを持ち始めたことがガンガン伝わってくる映像と共に映画の中に封じ込められていました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2017年03月10日 09:15

ある戦慄 1967米 ラリー・ピアース

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嫌らしい見応えがある映画でした。
途中、もうこんなシーンは長すぎる、もう終いにしろと言いたくなります。
それほど、見たくないものを見せます。
それは、個々人が持つ、触れたくない心を赤裸々にするからです。

日曜深夜のニューヨークの地下鉄に乗り合わせた乗客がその一車両の中で、二人のチンピラに絡まれるという設定なのですが、これが見事に、チンピラ二人を含めて、乗客たちの生き様を人には見せたくない心が抉り出されるのです。

チンピラ二人(トニー・ムサンテ、マーティン・シーン)はかなりの悪、そして二人が地下鉄に乗るまで訳有りの人達がその車両に乗り合わせます。

妻の実家で娘の誕生日祝いで過剰なサービスを受け不満を持っている夫の3人家族。
熱々でイチャイチャしている若いカップル。
息子に借金を断られ、だから最近の若い者はダメとばかりに不平を言う老人とその妻。
休暇中の若い軍人二人、一人はエリートで弁護士志望、もう一人は怪我もちで田舎から出てきた軍人。
冴えない高校教師とその夫を甲斐性無しと罵る妻。
アル中をなんとか克服しようとしている初老の男と、その後をついてきたゲイの青年。
白人を嫌悪している黒人男性と、そこまで毛嫌いしても良いことはないと、いつも男を治めている妻。

映画は冒頭チンピラ二人の悪ぶりを映し、その後の前半で、登場人物達の人となりを手早く丁寧に映します。
そして後半は乗客の車両にチンピラが乗り合わせて、イジメが始まります。帰途の駅まで我慢して乗っている乗客たちですが、途中からチンピラがドアを開かないようにして密室劇になっていきます。

ゲイの青年を手始めに、次々とイジメをしていくチンピラ二人、止めに入る男もいますが、逆に虐げられるという構図繰り返され緊張感が増していきます。

この映画の面白いところは、チンピラが単に悪さをして、見て見ぬふりをする乗客というだけの関係に迫るのではなく、チンピラのちょっかいを通して、それぞれの関係ある夫婦(恋人)関係のその人物のこれまでを露にするところです。

お互いがお互いにわだかまりがあり部分がこういう極度の緊張状態になることで、隠せなくなる人の性が炙り出されるのです。

その嫌らしさは誰もが大なり小なり自己の中で感じていることであり、自分の生き様を問われているようで、見ていて不快になるのです。

100分と言う尺で見事にそれをまとめている脚本と、機微に至るまでの真実味あふれる人の態度をしっかりと演出している秀逸さです。
カメラもアップを多用し、構図も縦横無尽で、ワンシチュエーションでありながら、飽きさせません。

登場人物を通じて、差別問題、格差問題と都会にくすぶる諸問題を描いてもいます。
とても嫌らしい、良い映画でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2017年02月17日 09:16

無防備都市 1945伊 ロベルト・ロッセリーニ

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飢えているために、市民の間で争いあってしまう、市民がパン屋を襲撃するシーン。
テロ活動をしようとうするイタリアの少年。
逮捕され連れ去られる恋人を追いかけた女が銃殺されてしまう有名なシーン。
仲間を売らないがために、拷問で殺されてしまう男と、それをしてしまうドイツ兵。
生きるために恋人までも売ってしまった女
「俺たちは殺して殺して殺しまくった、それが憎悪を生んだ。俺たちは絶望の中で死ぬんだ」と語るドイツの高級将校。
拷問に耐えることができないことを悟り、口を割らないために自殺するイタリア兵。
「死ぬのは難しくない。生きるのが難しい」と処刑前に語る神父。
凜として殉教死に臨むその神父を撃ち殺すことができない、自国イタリア兵たち、それを見て撃ち殺すドイツ将校。
それらをしっかりと瞼に焼き付ける子供たち。

第二次戦争末期に同盟国だったドイツに占領されたローマで起きていた光景です。
平時では起こりえないことが起こる。人が狂気を持つ。

まだ熱いさなかに作られた戦争を記録したかのような映画です。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2017年02月08日 09:11

ヒッチコック/トリュフォー 2015米/仏 ケント・ジョーンズ

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書籍「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」の断片を実際の映像で示し、またそれらに著名な映画監督の視点を加えて、また、書籍を作る際に行った実際のインタビューの音声(ヒッチコックとトリュフォー)を交えた、ヒッチコック解説映画です。

30以上の作品映像が映され、また、トリュフォーの作品もチラッと出てきます。両監督ファンのための映画ともいえます。

まだみた事がないヒッチコック映画も、見てきた映画も見たくなりました。
限られた時間ですから、鑑賞する映画は選ばなければと、改めて痛感もしました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2017年02月03日 09:19