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2018年2月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

自家製たい肥と緑肥作物、自然環境のみで土作りした畑で有機農業と相性が良い「いずみ種」を育てました。

病害虫に負けないサツマイモを作る第一歩は、逞しい苗を作ることです。

昭和13年に開発された「いずみ種」は有機農業に合っている品種です。

少なくても二年に一度、畑の状態では三年か四年に一度しか栽培しない畑もあります。

じっくりと時間を掛けて、自然が畑の環境を整えるまで待ってから育てたサツマイモが原料芋です。

現代農業は化学的に合成された農薬と肥料が欠かせません。
これらは利便性が極めて高いのが特徴です。
とにかく使い手の意図通りに即効性があるからです。

何が起こるのかわからないのが自然です。
草が多い年、病気が起こりやすい年、虫が大発生する年、そんな時に便利なのが農薬と化学肥料です。

起きた現象に対して、ピンポイントにすばやく効果を出してくれます。

肥料が足りなそうなら不足する成分を与える、草が出たら除草剤、虫が出たら殺虫剤です。

それが出来ない有機農業は難儀です。
根本的に“どんなことが起きても負けない強く逞しい農産物を育てる”ということをしていくしかありません。
それがとても難しいのですが…。

その基本中の基本が畑の土作りです。
豊かな土にすることと、健康な土にすることです。

どちらも偏りがないというのがポイントです。
豊かな土とは、サツマイモが育つための成分だけでなく、いろいろな養分が豊富になっていることです。

化学肥料は、サツマイモが生長している時に、必要な成分だけ吸わせることができますが、有機農業ではそうはいきません。
その成分だけが有機物として土に含まれていてもサツマイモは吸収しません。
微量な必須成分もあることで吸収し、生長します。

そして様々な成分や微生物がいることにより、サツマイモにとっての害虫(芋虫等)ばかりになることはありません。

そして、もっと厄介なのは病気です。
これを防ぐには、もう健康な土にしておくしか方法がありません。

一度サツマイモを栽培すると、どうしても畑の土の成分は偏りますから、連作は絶対にダメです。
健康な自然の状態にするには時間をかけるしかありません。
その畑が健康を取り戻すために不足しているモノは、時間を掛ければ動植物が自然にその畑に現れ治癒していくからです。

今月のお宝ほしいもは、なるべく自然に近い環境を続けて土作りしてきた畑の、有機いずみ平ほしいもです。

自家製たい肥を入れる、緑肥作物で土作りを促す以外は、その畑が持つ力で、土が豊かになったことを見定めて有機栽培した“いずみ種サツマイモ”を、自社工場で、有機ほしいもに加工しました。

いずみ種は古くからある品種です。
長い間作られ続けてきた理由は、何よりも美味しいからです。
そして、干し芋用の品種の中では、一番有機農業と相性が良いサツマイモです。

今月のお宝干し芋は、自社加工の『有機いずみ平干し芋です』。
高品質のほしいもに仕上がったと自負しています。

2018年2月2日 株式会社タツマ
福井保久