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2018年6月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

ほしいも用のサツマイモとして開発されたのが「ほしキラリ」ですが、ほぼ作付けされていません。 しかし、高品質な干し芋に仕上がります。

右側がほしキラリの苗です。
他のサツマイモと同じように育てても、大きくなるのに時間が掛かります。

平干し芋に比べて厚切りほしいもは、噛み応えがあります。

厚切りほしいもは、通常の平干し芋よりも仕上がりまでに2倍の日数が必要なので、真冬にだけ加工します。

自社の有機農園では「ほしキラリ」を、苗が育った分だけを作付けしています。

先月のシルクスウィートと同じく、美味しい干し芋に仕上がるのに生産量が少ないのが「ほしキラリ」です。

シルクスウィートが干し芋に加工する際に難点があったのとは違って、ほしキラリは原料芋の栽培に問題があるので、作付け面積が増えません。

ほしいも産地で干し芋用のサツマイモ苗を畑に植えるのは5月20日頃から約一ヶ月が適期です。それに合わせて種芋を苗場に植えるのは4月早々です。

ほしキラリも他の品種と同じに播種をして、同じように栽培するのですが、芽が出るのがとても遅く、5月20日ではとてもではないけれど植えることができるまでの苗に育ちません。
6月中旬以降にやっと育ってきた苗を植えているので、作付けはどうしても限られます。

また、苗の育ちが遅いということは、畑での生長も早くないので、収穫する原料芋もやはり大きなものはとれません。

しかし前述した通り「ほしキラリ干し芋」は高品質の干し芋なので、タツマ自社農園では収穫量が少ない、育ちが遅いのを承知で、苗が間に合うだけにはなりますが栽培しています。

ほしキラリは干し芋用のサツマイモとして開発されたのですが、ほしいも産地の気候では寒いのでしょう。
もっと温暖な気候の産地では育つかもしれませんが、以上の理由から干し芋産地の農家はまず作付けしないサツマイモになってしまいました。

今回は、収穫したほしキラリの中から大きいものだけ、ほんのわずかでしたが選び、厚切りほしいもに加工しました。

厚切りほしいもは、通常8mm~9mmの厚さの平ほしいもに比べてかなり厚い15mmでスライスします。
平ほしいもが乾く期間が約一週間なのに比べて2倍の二週間は掛けて乾かします。

丸干し芋の一ヶ月までは掛かりませんが、丸ほしいもと同じく、じっくりじっくりと水分が抜けますから、その分肉厚の実に甘さが貯えられます。

また厚いがために、食感ももっちりとしているのも特長です。

ほしキラリは甘い干し芋に仕上がります。その素性は厚切りほしいもでも活きていて上々の干し芋に仕上がっています。

2018年6月1日 株式会社タツマ
福井保久