2019年1月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました
安納芋は、ほしいもにしても美味しいのですが、収穫量と形が
干し芋に適していないので、ほしいも産地では作られていません。
兼六人参芋と苗も似ている安納芋の苗です。 収穫するサツマイモの肌の色や、表皮の具合も似ています。
糖度が高いので、美味しい干し芋に仕上がりました。
丸くなりがちな安納芋ですが、ほしいもの原料にするために、長い形になるように栽培しています。
ほしいも用の原料芋に育てる工夫をして育てた無農薬の安納芋ほしいもです。
サツマイモの品種の中でも、ブランド芋として確立されているのが安納芋です。
今では当たり前となったしっとり甘い焼き芋の走りとなったサツマイモで、この安納芋をきっかけに、しっとり系のサツマイモの品種が多く開発されるようになったほどです。
その影響は干し芋産地にもあります。
何故ならしっとり甘いサツマイモは、干し芋に適している可能性があるからで、干し芋用としては開発されていない品種であっても、干し芋に適しているサツマイモがあり、自社の有機農園でもそれを探っています。
では“安納芋は干し芋に適しているか”ということですが、実はあまり適していません。
干し芋は、割と大きい原料芋で作るのですが、安納芋は大きく育ちにくく、また細長い形の方が美味しくなるのですが、安納芋は丸くなりがちで、その点でも適しているとは言い難い品種です。
しかしながら密芋と呼ばれるだけあって甘い干し芋に仕上がりますから、自社の有機農園では少ないながらも毎年栽培をしています。
今月はその安納芋の平ほしいもです。
無農薬で育てた安納芋を干し芋にしました。
干し芋に適していないとは言っても、甘みは十分にあります。
安納芋は種子島の在来のサツマイモが基になっているそうで、そうすると干し芋産地では栽培期間中の積算温度が足りないのではないかと推測し、掘り起しをなるべく遅くしていますが、それでも収穫量はなかなか上がりません。
しかし、やはり安納芋ほしいもには捨てがたい魅力がありますので、試行錯誤しながら、これからも作っていくことには変わりません。
2019年1月11日 株式会社タツマ
福井保久