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2019年6月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

高品質な干し芋は蒸かす前から原料芋を選ぶことが大事です。
玉豊の場合、それは鉄則です。

長い間ほしいも産地の主力品種だった玉豊ですが、年々作付けが減っています。

甘味十分の玉豊平ほしいもをお届けしました。

育ちすぎた玉豊は、品質が落ちがちですが、原料を厳選することで高品質を維持できます。

玉豊らしい味わいの甘くてやわらかい、玉豊平ほしいもです。

ほしいも産地でも、ここ何年も、もう暑い夏は当たり前になっています。

その影響で、半世紀以上もの間、“ほしいもと言えば玉豊(たまゆたか)”と言われる程作られていた玉豊が毎年のように生産が少なくなってきています。
暑すぎる夏の玉豊は、干し芋の原料芋として合わないからです。

サツマイモはメキシコ周辺の熱帯が原産地ですから、暑い気候は望むところで、暑ければ豊作になります。
それは玉豊も同じでよく育ち、収量も上がります。
しかし、それと干し芋の原料芋としての品質は皮肉にも比例しないのです。

玉豊に限らず干し芋の原料芋は適性な大きさが求められます。

仕上った干し芋は元の原料芋と比べると重量で1/5以下になっています。
結構縮まりますからある程度の大きさがなければ原料にはならないのですが、大き過ぎても美味しい干し芋にはなりません。

玉豊の場合、暑い夏だとかなり大きく育ってしまうのです。
これも玉豊の場合ですが、育ちすぎると製品率が悪くなります。
硬く仕上がったり、繊維が太くなり筋っぽくなったりしてしまうのです。

玉豊は単位面積当たりの収量は良いのですが、製品率の悪さから他の品種(特に紅はるか)の作付けが多くなってきています。

今月の玉豊平干し芋は秀男さんの干し芋です。
秀男さんも以前は玉豊ばかりを作っていましたが、今は紅はるかと半々の作付けです。

けれど、秀男さんの玉豊干し芋はとても良い出来上がりでした。
その秘密は、かなり原料芋を厳選して干し芋に仕上げているからです。

硬かったり、筋っぽかったりもなく、甘みも十分の玉豊干し芋です。

2019年5月31日 株式会社タツマ
福井保久