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2021年1月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

今では希少になってしまった高品質の“玉豊ほしいも”をお届けしました。

掘り上げた玉豊の中から干し芋に適したモノだけを収穫しても、製品にならないモノがあります。

くせがないやさしい甘さでサツマイモの風味もあるのが玉豊です。

美味しい玉豊平ほしいもは、乾いていくと、飴色に輝いていきます。

納得できる“玉豊ほしいも”はシーズンを通してわずかになってしまいました。

ほんの7年前は、産地の生産量の9割が「玉豊(たまゆたか)干し芋」でした。
それは約50年も続いていたことだったので、「茨城産ほしいも」と言えば、それは「玉豊干し芋」を指していました。

玉豊は、産地の気候・風土に合い、高品質の干し芋の原料芋として育っていたからです。収穫量も良いし、加工特性もあり、サツマイモにとってはとても寒い干し芋産地の冬でも腐ることなく保存でき、そして美味しいのですから、言うことなしでした。

ところが10年ほど前から雲行きが怪しくなりました。玉豊を干し芋に加工すると製品率がだんだん悪くなってきたのです。

甘みが今ひとつだったり、硬めに仕上がったり、筋が多かったりする仕上がりが目立つようになりました。いわゆる“B品”の率が高くなったのです。

温暖化が進み、産地の気候・風土が玉豊の栽培に適さなくなってきていることが原因だと考えられます。

そしてそれが年を追う毎に顕著になってきています。
秋の収穫の時点で、大きさと形を選び、これなら“良い玉豊干し芋”に仕上がるだろうと思っても、そうはならないことも増えてきました。

他の干し芋の原料芋よりも収穫した時点では玉豊の方が豊作でも、いざ加工してみるとB品が多くなり、できた干し芋は玉豊の方が悪い、最終的には豊作ではないという事態を招いてしまいます。 そういう経緯で、今では玉豊の生産は4割程度に減っています。

“今月のお宝ほしいも”は、敢えて“玉豊平干し芋”にしました。それは昔ながらの美味しい、納得できる“玉豊平干し芋”だからです。

なかなか手に入らなくなりましたが、納得できる玉豊はやはり美味しいです。

2021年1月8日 株式会社タツマ
福井保久