2021年6月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました
ここ数年で角切り芋の生産量は全体のわずか2%になりました。シルクスウィート角切り芋も希少です。
選別して特大のサツマイモを角切り芋にしますが、一回蒸かす分まで中々まとまりません。
シルクスウィートに限らず角切り芋は希少になりました。
角切り芋は、ふっくらした大きな原料芋で作ります。当然長い干し芋に仕上がります。
角切り芋作りは、大きい原料芋を確保するために、ひと手間掛けなければなりません。
最近のサツマイモはより甘いモノ、しっとりしたモノ等の嗜好性が重視されて開発されています。収穫量を求めていた昔とは隔世の感があります。
ほしいもにもその影響があります。かつての主流だった玉豊(たまゆたか)と現在の主流の紅はるかでは収穫量も違いますが、ひとつひとつのサツマイモの大きさと形状が違います。
玉豊は大きくなりがちで形も丸々していますが、紅はるかは細長い形で玉豊ほど大きくなりません。これは紅はるかだけでなく、最近登場したサツマイモ全体にいえることです。大きく育てようとしても丸々することはありません。
干し芋は生の状態のサツマイモが重量ベースで1/5以下になりますから、原料芋はある程度大きいサイズが求められますが、今のサツマイモは中々そのように育てることが大変です。
そこで産地全体で変わってきたのは、丸干し芋が増えて角切り芋が極端に減ったことです。大きい原料芋で作る角切り芋の大きさまで育つ芋が少ないからです。
今月のシルクスウィート角切り芋は、収穫する段階で大きい芋だけを集め、洗浄選別する段階で特大サイズを確保していき作った干し芋です。
平干し芋はスライスが一回なのですが、角切り芋は一度スライスした後、90度ひねってもう一度スライスします。簾に並べる作業もやり辛いのですが、やわらかいシルクスウィートは尚更です。丁寧に取り扱いして作ります。
角切り芋は平干し芋よりも厚さがある分、モチモチした食感になりますが、シルクスウィートでもそれを味わえます。甘さもありとても良く仕上がりました。
2021年6月4日 株式会社タツマ
福井保久