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2021年7月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

玉乙女は、ほしいも用品種として開発された走りのサツマイモです。 その「無農薬玉乙女平ほしいも」です。

玉乙女を加工するポイントは“蒸かし”です。時間をかけて蒸かすことが肝要です。

収穫から4ヶ月寝かせて、糖化させてから作りました。

角切り芋は、ふっくらした大きな原料芋で作ります。当然長い干し芋に仕上がります。

玉乙女の干し場は菜の花畑の様に鮮やかな黄色になります。

玉乙女がほしいも産地に普及し始めたのは、2002年頃からです。それまで長い間作付けの9割以上が“玉豊(たまゆたか)”で、違う品種が作られることはまずありませんでした。

ところが玉乙女は干し芋用の品種として開発されて、玉豊なみの収量と作業性と保存性の良さから、ある程度、玉豊にとって変わる品種になりました。

その後、他にも次々と干し芋用の品種が開発されたこと、現在の主流の品種の紅はるかが登場したことから、少しずつ作付けは減り、現在は珍しい干し芋になってきています。

繰り返しますが、当時は玉豊が9割以上、残りのほんの少しを“いずみ”というのが当たり前で、それがずっと続いていましたし、続くものと考えていたので、玉乙女が普及していく様はちょっとした事件でした。

今は多品種の干し芋が生産されていますから、玉乙女はその嚆矢だったことが振り返ると分かります。

玉乙女よりも甘さがある品種も増えてきたことにより産地での作付けは今ではかなり減ってしまいましたが、玉乙女も捨てたものではありません。

真冬まで保管することで、デンプンを糖化させて、それを引き出すために2時間以上かけて蒸かすと、玉乙女干し芋の美味しさが引き出せます。

無農薬栽培にも適正がある玉乙女はなかなか優れた品種です。その玉乙女の良さを十分に活かせて仕上げたと自負しています。

2021年7月2日 株式会社タツマ
福井保久