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2022年8月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

限られた生産者・限られた畑でしか作られなくなってきたのが玉豊です。その玉豊有機角切り芋です。

干し芋用の大ぶりな芋に成る玉豊は加工もしやすいので長らく主力品種でした。

素朴な甘さですが後を引く 美味しさが玉豊の特徴です。昔ながらの味わいです。

繊維が強いと作れない角切り芋ですが玉豊は繊維が少ないサツマイモです。

玉豊は、タツマでもほんの少ししか作らなくなってしまいました。

2010年頃までの約50年間、干し芋の品種と言えば玉豊(たまゆたか)でした。茨城産干し芋の生産量の90%は優に超えていました。茨城産は国産干し芋の90%以上のシェアですから、国産干し芋と言えば玉豊干し芋でした。

それが今では産地の生産量は約10%程と激減し、その傾向は止まる気配がありません。

その理由は、産地の気候が玉豊と合わなくなってきたからです。干し芋に加工した時の正規品の割合が年々悪化してしまって、他の品種に作付けを代える流れになり、色々な品種を模索していた時に、現在主力品種になっている“紅はるか”が出てきたことから、こぞって紅はるかに作付けが移ったのです。

50年間も一番人気で作られていた玉豊ですから、正規品は高品質で美味しい干し芋です。今でもそれは変わりません。しかしその比率が惨憺たる状況なのです。

ところが不思議なことに、ごく一部の畑では昔と変わらなく正規品ができるのです。しかしその畑は産地の中にランダムに点在しているだけです。

産地の中のある地区であるとかではなく、特定の畑だけなのです。その畑だけが良くて周りはどこもダメという状況。なぜ一部の畑だけが玉豊と合っているかは解りませんがとにかく畑で結果が異なるのです。

多分この先将来は、玉豊に合っている畑だけで玉豊の栽培が残るでしょう。

タツマが管理している有機の畑でも同じです。15の畑の中で一つの畑だけが玉豊に合っています。自社の有機栽培では、輪作で2年か3年に一度の作付けとしていますから自ずと玉豊の生産量は限られたものになります。

今月のお宝干し芋は今となって貴重な有機玉豊角切り芋です。もちろん玉豊にあった畑で栽培したものです。

2022年8月5日 株式会社タツマ
福井保久