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2016年7月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

様々な障害はありますが、干し芋にして美味しい安納芋を干し芋にしない手はありません。
無農薬の安納芋ほしいもです。

麦間栽培やマリーゴールドでの栽培を試みていますが、安納芋を大きく育てるまでは出来ていません。

ネットリ系で糖度が高い安納芋は、干し芋適正があります。
けれど産地に定着はしませんでした。

皮むきやスライスした芋を並べる時に、実が崩れてしまうので、取扱い注意なのが、安納芋ほしいもです。

最終的に自社の有機農園だけで作ることになったのが安納芋のほしいもです。

安納芋は日本で最も知名度があるサツマイモかもしれません。

“蜜芋”とも呼ばれ、糖度が高く、ねっとりクリーミーな焼き芋用のサツマイモとして人気があります。

ところで、焼き芋に加工された安納芋、または加工される前の安納芋、どちらも小ぶりなものばかりを見かけるとは思いませんか?

安納芋に限らず、大きく育ったサツマイモは加工用に回るということもあるのでしょうけれど、それにしても大きな安納芋はまず見たことがありません。

話は変わりますが、時々干し芋加工をして欲しい(原料芋を供給するから加工して欲しい)という依頼が来ます。

数年前に、静岡産の安納芋を干し芋に加工して欲しいという話がありました。
その農家は、安納芋を道の駅等で販売しているけれど、大きい安納芋はそのままでは売れないので加工して貰いたいとのことでした。

一度サンプルを送ってくれたのですが、確かに大きい安納芋で、干し芋加工するのには丁度良い大きさでした。

しかしその後、依頼されることはありませんでした。

ほしいも産地はサツマイモ栽培の北限に近いので、サツマイモには厳しい気候です。
安納芋は種子島の安納地区で栽培されていたことからその名が付きました。
ほしいも産地よりもかなり温暖です。
ほしいも産地で安納芋を栽培してもなかなか大きく育たないのは、種子島よりも寒いからだと思っていましたが、元々安納芋はそんなに大きくならないサツマイモなのかもしれないと最近は感じています。

だから静岡の農家も大きい安納芋の干し芋加工を依頼してきたけれど、あまり大きい芋の収穫がないので、話がなくなったのかもしれません。

ほしいも農家は、干し芋を生産して生計を立てています。
収穫量が少ない安納芋を好んで育てることは、まずありません。

ほしいも用として栽培される品種の条件は、まず干し芋にして美味しいこと、収穫量がある程度見込めること(単位面積当たり収量が多いほど良い)、冬の加工時まで保存がきくこと、ほしいも加工がしやすいことが大きな条件です。

このうち、ある程度の収穫量が見込めないのが安納芋です。
そして、ほしいも加工がとても手間なのも安納芋です。

その理由から安納芋は干し芋用のサツマイモとして定着することはありませんでした。

しかし、条件の一番に挙げられる「まず干し芋にして美味しい」が当てはまるのも安納芋です。

これを干し芋にしないのは勿体ないと思っています。
そこでタツマでは自社生産を続けています。

“蜜芋”として人気が出た当初は他の干し芋農家も栽培を試みていたのですが、私の知る範囲では、今では干し芋産地で安納芋を生産している干し芋農家はないようです。

今月は、無農薬の安納芋平ほしいもです。
干し芋で甘さはさらに凝縮されています。
お楽しみください。

2016年7月1日 株式会社タツマ
福井保久