干し芋のタツマHOME>今月の定期宅配干し芋
干し芋のタツマHOME>今月の定期宅配干し芋

2017年7月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

カロテンを多く含む人参芋の一種「かぼちゃ芋」の無農薬平ほしいもです。

かぼちゃ芋は苗の育ちも、畑での栽培でも生長が早い早生種です。
兼六人参芋や安納芋と同じです。

カロテンを含むので、ほしいもに仕上がっても赤みがかっています。

岐阜県で収穫した種芋を継承しました。
茨城県のほしいも産地の土地にも合っていました。

茨城のほしいも産地以外で昔から作られていたサツマイモの干し芋です。

国産ほしいもの生産量の約9割は茨城県産で、主産地はひたちなか市周辺です。
続いて静岡県、三重県になります。その他の地域でも様々なサツマイモで干し芋が作られていますが、その生産量は少ないのが現状です。

茨城の干し芋産地では「玉豊(たまゆたか)」「紅はるか」「いずみ」というサツマイモが干し芋の原料芋です。
静岡県では「いずみ」が、三重県では「隼人芋」が原料芋です。
このように地域により原料になるサツマイモはそれぞれです。
昔からその地域で作られていた在来のサツマイモが干し芋にされていたからでしょう。

そして当然のことですが、その在来のサツマイモの中でも干し芋に合った品種が選ばれていたと考えられます。

今月の「無農薬かぼちゃ芋ほしいも」は岐阜県の美濃地方で昔から干し芋にされてきたサツマイモが原料です。

実は美濃地方で、“かぼちゃ芋”というサツマイモを原料にして、ほしいも作りが行われていたことは知りませんでした。
弊社の“兼六人参芋のほしいも”を食べた美濃地方の方から、両方の干し芋がとても似ているということ、そしてその“かぼちゃ芋”の苗を作って欲しいというご連絡を頂いて初めて知りました。

昔から美濃地方で作られていたかぼちゃ芋ですが、生産する農家がだんだん減ってしまって、苗も手に入らなくなってしまったということです。
そこで約10年前から弊社で、かぼちゃ芋を育てています。

すべての畑で有機農業を行っていますから、かぼちゃ芋も有機栽培です。
ただし有機認証制度では、隣の畑から4m以内で収穫された農産物は「有機○○」と言ってはいけない約束があるので、無農薬かぼちゃ芋としています。

カロテンを多く含むサツマイモは「人参芋」と呼ばれます。
多くの品種がありますが、どれも果肉は赤く、人参を想わせる風味があります。

かぼちゃ芋も人参芋の一種で、果肉が少々黄色がかっていますから、かぼちゃ芋と言われています。

私見ですが、多くある人参芋の中でも、ほしいもに合っている、ほしいもにして一番美味しいのは、兼六種だと思っています。
美濃地方のかぼちゃ芋はその兼六人参芋に近いサツマイモですから、やはり干し芋にしても美味しく仕上がります。

ほしいも農家として、全国各地で廃れてしまうかもしれない干し芋を継承できることはとても嬉しいことで、これからもこのかぼちゃ芋を作り続けていこうと決めています。

2017年6月30日 株式会社タツマ
福井保久