2017年8月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました
自家製たい肥と、畑に自然に生える草と麦だけで土作りした「有機紅はるか平ほしいも」です。
一度栽培したら連作せず最低でも一年は寝かせて、その間に緑肥作物等で土作りを行っています。
甘い焼き芋で定評がある紅はるかは、ほしいもでもとても甘いです。
自家製たい肥は完熟させてから畑に入れます。一年に数回切り返して、3年以上寝かせます。
有機農業の理想の循環型農業を試みている畑の干し芋です。
農薬を使わない、化学肥料を使わない、確かにこれを満たせば有機農業になりますが、これは有機農業の考えの最初でしかありません。
収穫量が少ないと、そもそも農業になりませんから、化学肥料の代わりに有機肥料を入れる等で収穫を確保することを有機農業でもやっていますが、理想を言えば、外部から何かを投入することをしないで、その畑なり、田んぼの中で得られるものと、お日様だけで賄って農産物を収穫するのが有機農業の最終目標です。
それは自然農の田んぼで言えば、前年に収穫したコメは食べるとして、収穫時の稲わらやモミ殻等を再び田んぼに入れることで、それだけで土作りして稲作をやるという、循環型農業を行うことです。
ただ稲わらやモミ殻を返しても土が豊かになる限界がありますから、その田んぼに生えてくる雑草やそこにいるミミズ等の力を借りて田んぼを豊かにしていきます。
これには途方もない労力と時間が必要です。
翻って、有機ほしいもの畑でも、出来る範囲ではありますが、このようにその畑だけで完結する理想の有機農業を心掛けている畑があります。
今月はその畑で収穫された原料芋(=紅はるか)を有機ほしいもに仕上げたものです。
秋にサツマイモを堀り上げると、いろいろな大きさ・形のものが出てきます。
高品質の干し芋を作ろうとすると、そのいろいろなサツマイモの中から、大きさと形を選んで収穫します。
だから収穫しないサツマイモもたくさんあります。
それを残すことで翌年以降の肥料になります。
また干し芋加工には、蒸かした原料芋の皮がたくさん出ます。
それを原料にモミ殻や大豆くずを足して自家製たい肥を作っています。
それを畑に入れることで土作りをしています。
有機栽培のどこの畑でも農薬は使いませんが、この紅はるかは、自家製たい肥だけで、外部からの有機肥料も使わず育てた“有機紅はるか”です。
また前述した田んぼのように、その畑に生えてくる雑草も鋤き込みます。
そして、連作はしないので、休耕中は麦を植えます。
その麦も鋤き込みます。
そうして時間と手間を掛けて、土作りをした畑で育てた“有機紅はるか平ほしいも”です。
一般慣行のサツマイモにはない美味しさが味わえます。お楽しみ下さい。
2017年8月4日 株式会社タツマ
福井保久