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2017年9月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

伸男さんが薪ふかしで紅マサリ平ほしいもを作ってくれました。
一味違う紅マサリです。

昔ながらの薪ふかしの干し芋は、じっくり火が通る、理に適った加工方法です。

サツマイモらしい風味が干し芋にしても感じられるのが紅マサリの特徴です。

伸男さんは薪ふかしで、いずみ種の干し芋作りをしています。
今回は初めて、紅マサリを栽培しました。

消費者にも農家にも根強い人気があるのが紅マサリです。

サツマイモにも農産物の例に漏れずたくさんの品種があります。
昔は「より栽培しやすい」、「より病害虫に強い」、「より多く収穫できる」を目的に新しい品種が生まれてきましたが、今はそれに加えて嗜好が多様化しているために、「より美味しい」や「健康」が加わり、その「美味しい」や「健康」も多岐にわたっています。

ほしいも産地でもその影響で、新しい品種のサツマイモが毎年試されていますが、やはり定着するのはごくごく一部です。

その中で「紅マサリ」は青果用として一定の作付けがあり、その一部が干し芋加工されています。

紅マサリはそのまま販売される青果用のサツマイモとしての生産がほとんどで、その理由はふっくらした形に仕上がる特性のためです。
青果用のサツマイモは、とても細かい基準があり、それを満たす選別をしなければ出荷できません。

重さが何段階にも分かれていて、その重さの範囲内でも、形により、A品・B品・C品・規格外と分けなければなりません。

青果用のサツマイモとして茨城県で最も作付けが多いのが「紅東」ですが、紅東は曲がりやすいので、C品以下の規格が出やすいサツマイモです。
それが紅マサリの場合はA品・B品に収まる形が多いので農家としても助かります。

また、最近ではスーパーの店内で焼きたての焼き芋が人気ですが、紅マサリは紅はるかと並んで、しっとり甘い焼き芋として人気があります。

蜜芋“安納芋”として一気に受け入れられたホクホク系ではない焼き芋として消費者にも受けが良いし、農家側も作りやすいのが紅マサリです。

実はこれらの「形が良い」「しっとり甘い焼き芋」の紅マサリの特性は干し芋にも合っている性質です。
実際に紅マサリを干し芋用として作付けしている干し芋農家は毎年一定の面積を栽培しています。

でもその生産量はある程度です。
それは紅マサリの芋としての性質は干し芋に適しているのですが、ほしいもに適した大きさになかなか育ってくれないからです。
それを工夫して丁度良い具合に育てることが出来るかどうかで、紅マサリを作る作らないにつながります。

今月は伸男さんが作った紅マサリです。
とても丁寧に仕事をする伸男さんらしい、ほしいもサイズに育てた紅マサリを薪ふかしで加工してくれました。

紅マサリ平ほしいもの中でも最上位の品質です。

2017年9月1日 株式会社タツマ
福井保久