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2018年11月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

大変だと解っていましたが、遊び心で作りました。
紅はるか薄切りほしいもです。

ほしいもは元の重さの1/6程になります。 紅はるか薄切りほしいもの場合は、透けて見えそうになります。

先月お届けした厚切りほしいもとは反対の変わり種が薄切りほしいもです。

紅はるかは苗の段階から、他のサツマイモよりも一山高く育ちます。 葉も大きく光合成も盛んなのでしょう。

3mmの差ですが、味わいは別物の干し芋に仕上がりました。

平ほしいもの厚さは、おそらく、乾くまでの時間と作業性、味も良い所のバランスで決まったのでしょう。
弊社では酔狂にも、他の干し芋農家ではまずやらない“厚切りほしいも”や、今月の“薄切りほしいも”を作っていますから、それがよく解ります。

平ほしいもは8mm~9mmでスライスしますが、9mmが主です。
8mmにする時は暖冬の時か、ほしいもにして硬く仕上がりやすい芋質の時です。
ですから、普通に9mmにスライスするために蒸かした原料芋を8mmにすると(やわらかく蒸かしてあるために)、たった1mmの違いですが、簾(すだれ)に並べる作業がかなり大変になります。

また9mmの厚さだと、晴天ベースで1週間で乾くのですが、1週間分の干し場と簾が必要となり、結構な広さと枚数になります。
またこの厚さなら食感も適度です。
それらの複数の条件の折り合いが良いのが9mmです。

ですからその厚さを変えると、当然ですが問題が出てきます。

厚切りの場合は、仕上がるまでの日数が2倍になります。
しかし並べるのは楽になり、簾の枚数も減ります。
逆に薄切りにすると、乾く時間は短くなりますが、簾と干し場は余分に必要です。
何よりも、並べるのがとても大変になります。

薄切りほしいもは6mmでスライスしています。
これはスライスした後に実を保ちながら簾に並べることができるギリギリの厚さです。
かなり慎重に、取扱い注意になるので、作っていると肩が凝りそうでした。

紅はるかは焼き芋にも干し芋にも適していて、そのどちらにしてもかなり甘味があるサツマイモです。
また干し芋にすると、他の種類に比べてやわらかく仕上がります。

薄切りほしいもにすると、その甘さとやわらかさが相まって、芋羊羹のような干し芋になります。

薄切りほしいもは、まず他ではお目にかかることがない珍しい干し芋で、普通の平ほしいもとはかなり味わいが違います。
ぜひそれを体験してください。

2018年11月2日 株式会社タツマ
福井保久