2018年12月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました
干し芋名人の渉さんが作った“紅乙女ほしいも”です。
タツマでも初めて扱う干し芋です。
原料芋を糖化させておいて、時間を掛けて蒸かすのが干し芋作りの基本です。紅乙女も同じです。
ホクホク系のサツマイモの割には、甘味がある干し芋でした。
人参芋や紫芋と同じく、紅乙女も変わり種の干し芋と言えます。
照沼渉さんは、たくさんの品種を育てて干し芋に加工します。
自社の有機農園では19種の品種のサツマイモを栽培しています。
有機農業はどうしてもその年の自然環境に左右されてしまいますから、リスクを分散するためと、日本の有機農家で有機干し芋を作っている農家はほぼなく、弊社が壮大な実験台というのが現状で、どんな品種が合うか、どんな有機栽培が効果的かを測るため、そして何より自分たちの経験値を高めるために、多くの品種を手掛けています。
しかしながら、今月お届けする紅乙女ほしいもは、弊社でも扱ったことがないサツマイモです。
ほしいも産地でも初めて干し芋加工された、とても稀有な干し芋です。
作った渉さんも、有機農業をやっている訳ではありませんが、たくさんの種類の干し芋を作っています。
誰も干し芋にしたことがないサツマイモを干し芋にするのですから、渉さんもどちらかと言えば変わり者で、そういう意味では、弊社と似たもの同士です。
また、渉さんが手掛ける干し芋はどれも高品質で、決して干し芋に合っているとは言い切れないホクホク感がある紅乙女をしっかりと水準以上に仕上げてきました。
紅乙女はその名前から推測されるように、玉乙女の親にあたります。
玉乙女は干し芋用に品種開発されたのですから、ホクホク系とはいえ、紅乙女も作り方で、また干し芋加工の仕方で美味しい干し芋になるのでしょう。
やはり農産物は生産者によって品質が異なることがわかります。
干し芋は、その原料芋の収穫後に、保存による糖化の見極めがあり、さらに干し芋に加工するという工程がありますから、作り手の腕で良しあしが出てしまいます。
照沼渉さんは言うまでもなく干し芋名人ですから、もちろん今月の紅乙女ほしいもは、かなりの上物です。
2018年11月30日 株式会社タツマ
福井保久