干し芋のタツマHOME>今月の定期宅配干し芋
干し芋のタツマHOME>今月の定期宅配干し芋

2020年8月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

紅はるかが有機栽培に合うかを試していき、 作付けを増やすことが出来たので、初めて四切りほしいもを作りました。

紅はるかも、他の品種同様に一般栽培を対象に品種改良していますから、有機栽培でどうなるかを試してきました。

細長く育つので、四切り芋にしても大きさが揃います。

昨年までは、有機紅はるかで平ほしいもだけを作っていましたが、初めて四切り芋にしました。

有機干し芋では初めて作った紅はるか四切りほしいもです。

干し芋産地では、2013年冬から「紅はるか」の干し芋加工が始まり、年々その生産量が増え続け、今では作付けの6割までになっていると推測されます。

それまでの主力品種であった「玉豊(たまゆたか)」が半世紀にわたり作付けのほとんどを占めていましたから、私としては、紅はるかの作付け面積はあっという間に増えていった感覚です。

今までにも毎年のように新しい品種が試されてきましたが、玉豊並みに増えていくことはありませんでした。
ではなぜ紅はるかは玉豊を超えたのか?

それは、玉豊より劣る所はあるにしても、勝る部分の方が多かったからです。

玉豊は、干し芋にして美味しいことに加えて、収穫量が多く安定している、加工特性が良い、保存性が良い(秋に収穫し翌春までもつ)という利点がありました。

紅はるかは、玉豊に比べて、保存性は同じ位で収穫量は劣るけれど安定している、加工特性は若干劣るのですが、それらを補って、玉豊よりも甘いことと、製品率が玉豊よりも良いことから作付けが増えました。

また、仕上がりの色が綺麗であること、形がそろっていることも後押ししています。

ほしいもの原料芋として優れた玉豊を超えるサツマイモは出てこないかと思っていましたが、今の所、紅はるかは玉豊を超えていることを実証しています。
今の所と言ったのは、農産物は、栽培を何年も続けると、どうなるか解らないからです。

そんな紅はるかですが、タツマでの有機栽培では一般のほしいも農家よりもゆっくりとしたペースで作付けを増やしていきました。
有機栽培に合うかを確かめながら行ったからです。

そして今年度初めて「有機紅はるか四切りほしいも」を作りました。
もちろん味には自信あります。

2020年7月31日 株式会社タツマ
福井保久