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2021年2月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました

大きく育たない いずみ種で、 あえて大きい原料芋で作る角切り芋を作りました。

いずみ種は有機栽培と相性は良いですが、それと大きく育つかは別問題です。

いずみ種を角切り芋にすると特有の粘りにもっちり感が加わります。

角切り芋は平干し芋の2倍の厚さでスライスします。仕上がるまでの日にちも掛かります。

収穫の時に角切り芋にする原料芋を集めておきました。

“いずみ種”は、とても古い品種です。昭和13年に茨城県農業試験場の泉正六技師によって育成された品種です。

“いずみ干し芋”は農家泣かせです。まず収穫量が悪い、他の干し芋用の主力品種の6割程度しか育ちません。そして、皮むきが大変、これも他の主力品種よりも手間暇がかかります。

そんなサツマイモなのに、なぜ何十年も廃れずに、他にたくさんの品種が開発されてくるのに、いずみ干し芋は作り続けられているのか?

それは美味しいからです。いずみならではの味わい深い甘さ、粘りがある食感があるからです。生産効率を考えれば作られないのが“いずみ”です。

しかし、作り続けられてはいますが、農家は限られ、その作付けは産地全体の1割未満です。

タツマではその“いずみ種”を有機栽培し、有機干し芋に加工しています。
一般栽培でも収穫量が悪いいずみは、有機栽培ではさらに育たなくて、芋掘りをすると小さいサツマイモが多くを占めるのが常です。

そんな掘り上げた いずみサツマイモの中から大きいモノだけを集めて加工したのが、今月の「有機いずみ角切り芋」です。
角切り芋は大きな原料芋で作りますから、収穫している段階で、大きいモノを選んで保管しておきました。 大きな原料芋ですから蒸かすのはじっくりと3時間ほどかけました。その結果、いずみらしい味わいの美味しい有機角切り芋に仕上がっています。

2021年2月5日 株式会社タツマ
福井保久