茨城県ひたちなか市周辺で国産干し芋の９割近くが生産されています。

ひたちなか市周辺の干し芋産地では、ひと昔前は“玉豊（たまゆたか）”が主力品種でした。この玉豊は土地と気候を選ぶ品種で、ひたちなか市周辺でないと、干し芋に適した玉豊に育ちません。故に、玉豊が主力品種だった頃はひたちなか市周辺での生産量は国産干し芋の９割を優に超えていました。

その後、紅はるか等の玉豊以外の干し芋適正品種が開発されて、ひたちなか市周辺以外の産地でも徐々に干し芋の生産量が増えています。

“ほし黄金”も干し芋に適した品種でありながら、産地を選ばないサツマイモで、今回自社の有機農園で育てた苗を、静岡県富士宮市で育てました。

有機認証を取得していない畑での栽培では“有機ほし黄金”は名乗れませんが、無農薬栽培で育てました。 収穫した後、また自社有機農園に持ち帰り干し芋加工しました。

ほし黄金は寒さに弱いサツマイモなので、２０２３年度の干し芋加工の一番最初に作りました。

静岡は干し芋発祥の地です。今でこそ生産量は茨城県に及びませんが、以前は全国一の産地でした。そして平干し芋よりも角切り芋が一般的です。

自社農園では、平干し芋と角切り芋に加工しましたので、少しずつその２種類の干し芋を今月はお届けします。静岡産無農薬ほし黄金干し芋です。

2024年5月2日　株式会社タツマ
福井保久

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