2025年6月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました
玉乙女の美味しさを引き出すために2時間以上蒸かして作った
有機玉乙女平干し芋です。


玉乙女はわずかしか作られていません。
少ない生産農家の一人、照沼さんです。


ふっくらとした形に育つので皮むきもやりやすいのが玉乙女です。


玉乙女は保存性が良い分、糖化が遅いので、毎年最後に加工します。
乙女は干し芋用の品種ですがほんの少ししか生産されていません。
10年程前までは干し芋全生産量の8割以上だった玉豊よりも、干し芋に適しているとして
登場したのが玉乙女です。
玉豊が今では生産量1割にも満たなくなったのと同じように、
玉乙女もわずかしか作付けされていません。
玉豊は温暖化の影響からか製品率が悪くなってしまったことがその理由ですが、
玉乙女は製品率は悪くないのですが、甘みを引き出すのに骨折りだからです。
優れた原料芋の要因の一つに保存性が良いことが挙げられます。
秋に収穫した原料芋は12月から3月にかけて加工されるので、保存性が劣っていると
加工時には腐ってしまっているからです。
干し芋の甘さはサツマイモの主成分が糖に変わって得られます。
玉乙女は保存性が良いがために、糖化しずらいのでその見極めが大変なのと、
甘さを引き出すためには蒸かしが重要なのですが、その蒸かしにとても時間がかかります。
その二つの理由から作付けされなくなってしまいました。
その他の特徴、干し芋加工のしやすさや製品率の高さは申し分ないのですが、仕方がありません。
タツマ有機農園でも多くはありませんが、毎年玉乙女を作付けしています。
今月はその有機玉乙女の平干し芋です。
2025年6月6日 株式会社タツマ
福井保久