2025年7月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました
夏の猛暑で良質な干し芋の原料芋に育たなくなってきた
紅マサリですが有機栽培ではこれまで通りに育ちました。


紅マサリも最近の高温の夏に合わなくなってきたサツマイモの一つです。


有機栽培で育てた無農薬紅マサリ平干し芋です。


サツマイモらしいホクホク感がありながら美味しい干し芋に仕上がる貴重な品種です。
美味しい紅マサリ干し芋になる紅マサリがもう育たないかもしれません。
最高気温が35℃を超えるのが猛暑日ですが、干し芋産地でもそれが珍しくなくなってきています。
サツマイモ栽培にその影響がないわけがなく、品種によっては深刻な事態に陥っています。
つい10年前までは作付けの大半が玉豊(たまゆたか)だったのが、
高温化で製品率が著しく悪化したために昨年度はとうとう1割にも満たなくなってしまいました。
玉豊と同じように猛暑の煽りを受けているのが紅マサリです。
紅マサリは畑を選ばない重宝なサツマイモです。
水はけが良い高い場所にある畑でも、湿りっぽい低い畑でも、痩せた土の畑でも、
収穫量が見込めて品質も良い安定した干し芋用のサツマイモに育ちます。
その紅マサリが、ここ数年干し芋の原料芋として難がみられるようになってきました。
硬く仕上がってしまう傾向となり、それが年々顕著になってきています。
今月のお宝干し芋は有機栽培で育てた無農薬紅マサリ平干し芋です。
有機栽培の畑では、昨年までは品質が劣った紅マサリに育つことはありませんでしたが、
周りの農家の一般栽培の紅マサリを観ると、明らかに気候に合っていないのが解ります。
紅マサリはホクホク系のサツマイモの美味しさを残したまま、干し芋に仕上がる
稀有な品種なのですが、有機栽培の畑であっても、今年これまでの紅マサリとして育つかは、
もう期待できないかもしれないと感じながら栽培しています。
2025年7月4日 株式会社タツマ
福井保久