福井保久の二十四節気考

今年の8月23日は旧暦で7月6日、この日は処暑(二十四節気)です。

ほしいも産地の畑は海沿いにあります。海風が吹くので、夕方になると一頃の暑さとは違う気持ちが良い気候になる時期です。アスファルトの照り返しの都会ではとても「処暑」を実感できないかもしれませんが、畑では虫も鳴き始めているので、秋を印象します。

今シーズンのほしいも用のサツマイモは、苗を植えてから2ヶ月の間(平年よりも低温と日照不足が原因で)平年よりも遅れ気味の生長でした。苗を植えてから収穫まで約5ヶ月ですから2ヶ月の間の遅れは収穫に響きます。

干し芋産地の場合、収穫を遅らせると霜の被害に合う可能性があるので、遅れた分を畑での栽培期間を延ばして対応することができません。
梅雨明けからどこまで挽回できているかが気がかりですが、私達ができることは、スクスク育つ環境作りとサツマイモの力を信じることだけです。
また、たとえ収穫が平年より良くなくても、干し芋として品質が良いサツマイモに育って欲しいというのが、産地全体の願いです。収穫までの気候にも期待しています。

福井 保久