福井保久の二十四節気考

今年の9月23日は旧暦で8月19日、この日は秋分(二十四節気)です。

ご存知の通り、春分と同じく昼と夜の時間が等しくなる日です。
そしてここから益々、秋の夜長で日が暮れてからの時間が長くなっていきます。
夏を想わせる日もありながら、日暮れが早いので、ちょっと不思議な感覚になります。

ほしいも産地でも稲刈りが始まっています。
ほしいも農家の大半は、稲作の規模は小さいので、昔ながらの天日での稲の乾燥の家も珍しくありません。
やっぱり“おだがけ”されている田んぼを見ると、日本の原風景を感じます。(全国的には稲の天日干しのことを“はざがけ”と言いますが、茨城県では“おだがけ”と言います)

稲の収穫と並行して、ほしいも農家は初冬に収穫する野菜作りです。
大根、白菜、蕪やほうれん草等、庭先を使った自家用の秋冬野菜作りに余念がありません。
その間サツマイモ畑では、日ごとに少しずつまだ実が育つことを期待しながら、虫取りの作業です。
そして、青々していた葉っぱが黄ばんでもいきます。
それを観ていると、芋掘りが近づいてくるのを感じます。

福井 保久