福井保久の二十四節気考

今年の10月8日は旧暦で9月8日、この日は寒露(二十四節気)です。

一年に一度だけの収穫の農産物は、たいていが秋に収穫です。
もちろん春から夏にかけて収穫する果物もありますし、ビニールハウス栽培等で冬の収穫の農産物や、お茶のように初夏にとれるものもあります。
でも、私が携わっているお米も干し芋のサツマイモも、一年に一度の秋の収穫ですし、実りの秋という言葉をはじめ、秋には食に関係ある言葉も多く、秋と農産物の収穫は切っても切れない関係です。

私事ですが、毎年稲刈りに合わせて全国各地の稲作農家を回ります。
稲の収穫が進むに連れて秋が深まるのを実感します。
そして稲刈りが終わった田んぼが晩秋そのものの気がします。

稲をはじめたくさんの野菜や果物が収穫され、また乾物への加工がなされて、冬を越すための準備が整っていきます。
今では秋の収穫から冬の準備なんてピンときませんが、干し芋作りをしている者としては、秋のサツマイモの収穫が始まると、そこから本格的に干し芋作りの準備をはじめ冬を迎える気持ちになります。

いよいよサツマイモ掘りの準備です。
まずはサツマイモのつるを刈る前作業からです。

福井 保久