福井保久の二十四節気考
あけましておめでとうございます。
干し芋のタツマの“ちず”と“ちとせ”です。

あけましておめでとうございます。
タツマの福井保久です。
本年もよろしくお願いいたします。

今年の1月5日は旧暦で12月5日、この日は小寒(二十四節気)です。

一年を二十四に分けたのが二十四節気で、さらに三つに分けたのが七十二候です。
小寒の七十二候の初候は、「芹、乃ち、栄う」です。
ご存知の通り芹は春の七草のひとつです。

1月7日は七草(人日の節句)で、七草粥を食べる風習がありますが、これは旧暦の行事ですから、今年の新暦では本当は2月6日です。
芹をはじめ春の七草はこの時季にはもう目に見えて栄えているということですが、旧暦で七草粥にするのは1ヵ月後です。

冬の芋畑は麦を植えてあります。
晩秋に種蒔きして芽が出たところで、冬を迎えるので、冬の間は伸びることなく眠っているように見えます。
けれど、啓蟄の頃になると一気に伸びてきます。
寒の間にも、眠りながらも力を蓄えていたことを感じます。

春の七草も同じように、徐々に力を蓄えて七草(人日の節句)の頃には滋養に満ちていたことを先達はわかっていたのかもしれません。

福井 保久