福井保久の二十四節気考

今年の6月21日は旧暦で5月24日、この日は夏至(二十四節気)です。

有機農業では草取りは付き物で、苗を植えた時点で草との戦いがはじまります。

夏至の時期は梅雨と重なるので、曇りや雨の日が多いですが、それを補うように日が長く、梅雨の晴れ間には気温も上がります。
それを痛感するのが畑の雑草です。
綺麗にしてあった畑でも数日後に訪れると畑一面に草が芽を出していて、うっすらと緑で覆っています。
大袈裟に言えば、雑草をじっと見ていれば育っていくのが見えるのではないかと思うほどです。

サツマイモにとっても草にとっても、高温多湿と日光が好条件になります。
近年の梅雨は驟雨の傾向が強く、たっぷりの雨の後に、気温が上がり日が差すので、尚更に雑草には好都合のような気がします。

サツマイモの苗が育ち、つると葉が畑の中である程度の占有面積になるまでなんとか雑草を抑えることに尽力します。

とにかく草は初期に抑えるのが鉄則です。
伸びてきてからでは手がつけられなくなるからです。

雨の合間には、夏至の長い日を利用して朝早くから日が暮れるまで畑で草取りをしています。

福井 保久