福井保久の二十四節気考

今年の12月22日は旧暦で11月1日、この日は冬至(二十四節気)です。

太陰太陽暦(旧暦)の起源になっているのが冬至です。
太陽が真南に来た時の地平線からの高度が一年で一番低くなる瞬間が冬至で、今年は正確には12月22日の8時3分だそうです。

ご存知の通り昼が一年のうちで一番短い日です。

ほしいも農家にとってはうらめしい日で、蒸かして皮むきし、スライスした干し芋を日の出と共に天日に当てるのですが、あっという間に日暮れが来てしまう感覚です。

この日を境に日は長くなりますが、寒さはもっと厳しくなります。
干し芋は日が長くなるほど乾きが良いのですが、寒いと乾くのに時間がかかるので、冬至後も仕上がりまで同じ日数がかかります。

寒さが和らぎ、日も長くなったことを感じるのは、2月中旬で、丁度今からその頃までが干し芋作りの旬です。
甘みが乗るのも真冬ですし、丸干し芋や厚切りほしいも等も旬の時季でしか作れない干し芋です。

福井 保久