福井保久の二十四節気考

今年の1月20日は旧暦で12月1日、この日は大寒(二十四節気)です。

冬至を境に日は長くなってきていますが、寒さは小寒から大寒にかけて最も厳しくなります。
干し芋は日が長くなるほど乾きが良いのですが、寒いと乾くのに時間がかかるので、日が長くなっても仕上がりまで同じ日数がかかります。

寒さが和らぎ、日も長くなったことを感じるのは2月中旬で、丁度その頃までが干し芋作りの旬です。
原料芋自体に甘みが乗るのも真冬ですし、丸干し芋や厚切りほしいも等は、旬の時季でしか作れない干し芋です。

ほしいもの品質が良くなるのと裏腹に、原料芋の寒さでの傷みが心配になるのがこの時期です。
人もお芋も寒さとの格闘が続きます。

福井 保久