福井保久の二十四節気考

今年の4月20日は旧暦で3月2日、この日は穀雨(二十四節気)です。

穀雨の意味は恵みの雨です。
春雨で田畑が潤い、陽射しも日増しに強くなることから、種蒔きの好期の訪れを伝えています。

ほしいも産地とその周辺の稲作地帯の田んぼでは、5月の連休に田植え最盛期になります。
今はその準備段階の“代かき”という作業の真っ最中です。

代かきは、田んぼの表面を平らにして、田植えをしやすくするのと、田んぼ内に出てきた雑草を抑える農作業です。

陽射しが強く、春雨で田んぼが潤うことは、すなわち、草も元気になってくるということです。

これは畑も同じで、土作りと同時に除草を行う時期です。

また、苗床でも同じで、種芋から発芽した芽と一緒に雑草もぐんぐん伸びてきます。

農家の仕事の大半は草取りと言われますが、まさにこの時期から草との戦いが始まります。
これが収穫まで続きます。

とにかく除草は出始めた時が一番楽なので、早め早めの初期除草が肝心です。

恵みの雨と力強くなる陽射しは、稲とサツマイモと草に平等に降り注ぎます。

福井 保久