福井保久の二十四節気考

今年の8月8日は旧暦で6月24日、この日は立秋(二十四節気)です。

苗を植えるのが5月の中旬から、収穫が10月中旬からですから、今は畑での栽培期間の丁度折り返しになります。
そしてそろそろ根に実がついて大きくなっていく時期に差し掛かりました。

梅雨の雨と徐々に気温が上がるに従って、つると葉が伸びていくのがここまでで、繁った葉で光合成をしていくのがこれからです。

気温はまだまだ高いですが、日は少しずつ短くなっていきます。
世代交代して段々大きくなった芋虫が、サツマイモの葉の暴食を始めるのもこの時期からなので要注意です。
もちろん雑草もまだまだ元気です。

昔は涼しい夏になることもあり、干し芋産地はサツマイモ栽培の北限近くなので、冷害による不作も珍しくなかったのですが、最近は暑い夏が当たり前となりその心配はなくなりました。
かえって、暑さで芋虫の繁殖が進むことが憂慮になっています。

気候は如何ともし難いことで、芋虫対策も大量発生してしまえば農薬を使わない有機農業では解消し難いことですが、今シーズンはここまで順調に逞しく育ってきているので、それらの障害があってもなんとか健康な実を付けていってくれることを信じています。

福井 保久