福井保久の二十四節気考

今年の10月24日は旧暦で9月12日、この日は霜降(二十四節気)です。

だいぶ芋掘り作業が進みました。
毎日選別作業を続けていますが、この作業はとても重要です。

高品質の干し芋の第一条件は“高品質の原料芋を使う”です。
当たり前のことですが、これが中々できないものです。

今年の原料芋の全体の傾向は、産地全体で共通ですが、個々の畑での出来不出来はもちろんあります。
だから、全体の傾向とは別に、個々の畑で掘り起こしたサツマイモを吟味選別して収穫することが、高品質の干し芋の第一歩なのです。

畑にころがっているサツマイモの中から良いモノだけを選んで収穫する。
言い換えれば、良い干し芋の原料芋にならないモノは収穫しないということです。

これが難しいのです。
春から手塩に育て、やっと大きくなったサツマイモなので、なるべく干し芋にしたい=収穫したくなってしまうのが人情です。
それをやらないことで美味しい干し芋作りができます。

すっかり暗くなるのが早くなり、明るいうちに選別作業をして、暗くなると畑から持ち出します。
収穫作業は、霜が降りる前に終わらせなければなりません。
そろそろ追い込みです。

福井 保久