福井保久の二十四節気考

今年の12月7日は旧暦で10月26日、この日は大雪(二十四節気)です。

この時期になると晴天が基本の天気になり、気温も冬らしくなり落ち着くので、毎年だいたい干し芋作りが始まります。

一年の中で一番寒いのは年が明けてからで、その頃と比べて12月は気温が高いので、乾燥には好条件なのですが、日が短いために年明けとほぼ同じ日数が仕上がりまでにかかります。

一年で一番昼間が短いのは冬至ですが、日の入りが一番早いのはこの大雪の頃で、ほしいも産地では午後4時22分が日の入り時刻です。

ちなみに日の出が最も遅いのは1月6日の小寒の頃で、ほしいも産地では6時50分が日の出時刻です。

干し芋作りが始まると、今年の原料芋の性格を把握する作業がまず最初で、スタートから一週間は手探りです。
蒸けやすい芋かどうか、仕上がり具合のやわらかさを見て、蒸かす時間やスライスの厚さを決めていきます。

また、暗くなるのが早いので、外回りの仕事、干し場での仕事は前倒しで先に行います。
原料芋の選別と仕上がっていく干し芋の選別作業は、とにかく明るいうちが勝負です。

さあ今シーズンも干し芋作りが始まりました。
一所懸命がんばります。


福井 保久