福井保久の二十四節気考

今年の12月22日は旧暦で11月12日、この日は冬至(二十四節気)です。

年末の慌ただしい日々が続いています。
タツマも一年で一番忙しい10日間を迎えます。

お取引先様への干し芋の納品も、店頭のお客様への干し芋の販売も、今がピーク。
お米も同じく一年で一番販売が多く、そして“のし餅”の準備も始まります。
お正月くらいは日本酒をというのが昨今の風潮で、菊姫(お酒)の出荷も最も多いのが年末です。

そして、干し芋作りもいよいよ本格的になっています。

タツマだけではなく、皆様も師走の忙しさだと思います。
ですから冬至の日に必ずとはいかないまでも、たまにはゆっくり柚子湯で体を癒してはどうですか?

『冬至=湯治』ということで柚子湯は血行促進で体を温める効果や美肌効果、そして芳香によるリラックス効果があります。

元々、冬至は最も日が短い日、翌日からは太陽の勢いが増していく分岐点なので、“一陽来復(いちようらいふく)”と言われてきました。
そして、冬至の日は厄払いや禊(みそぎ)のために湯治(柚子湯)の習慣となったようです。

ほしいも農家は、都会と違ってたいがい広い庭があり、柚子の木が植わっているのも珍しくありません。
鍋料理の調味料として、そして柚子湯として、毎年たくさん頂きます。
私もどこかでゆっくり湯治します。


福井 保久