福井保久の二十四節気考

今年の3月5日は旧暦で1月27日、この日は啓蟄(二十四節気)です。

ほしいも産地の隣の水戸市の偕楽園では今年も2月20日から3月31日まで「水戸の梅まつり」が開催されています。
ちょうどこの啓蟄の頃は梅が満開になる時期です。

ほしいも農家はだいたい蒸かし終わり、片付けをしているか、片付けを終えた農家は、畑に出るのがこの啓蟄の頃でもあります。
蒸かしが続いている農家は急ピッチで加工をしています。

3月は干し芋シーズンの終わりであり、新たなシーズンの始まりです。
今年の12月に使う干し芋加工の七つ道具は洗浄し、念入りに整備をして仕舞い込みます。
干し場だった雨除けのビニールハウスは、厳重に作った棚や鳥除けを片付け、畑に戻すため一旦ビニールを剥がし、土に雨を当てます。

麦を植えてあった畑ではトラクターでの掘り起こしを始めます。
今年度の始まりの仕事、土作りのスタートです。

本当に干し芋作りは一年中の仕事だと、3月は実感すると共に、さあ今シーズンも頑張るぞと気合を入れ直す時期です。

福井 保久