ツルニチニチソウ
福井保久の二十四節気考

今年の4月4日は旧暦で2月27日、この日は清明(二十四節気)です。

農作業には適期があり、それを見逃さないことが重要です。
この二十四節気も適期を知らせてくれるひとつの指標です。

清明の時期は、ほしいも作りにおいて、種芋を苗場に植える時期です。
この作業を“伏せこみ”と言います。
もちろんその年の気候により多少ずれますが、“伏せこみ”は、清明を目安にしているのは間違いありません。

それまでにやっておく一番大事なことは、苗床作りです。
十分に肥えた状態にし、その上で、サツマイモの芽が出るだけの地温にしておくことです。

そのためにビニールハウス内に苗場を作ります。
苗床で活躍するのが、“自家製たい肥”です。苗場の土と“たい肥”を混ぜることで、肥えた土になりそして地温も上がるからです。

苗を植える適期は、5月下旬から6月中旬で、これに合わせた苗作りが今シーズンも始まります。

1ヶ月半から2ヶ月かけて、どれだけ素性が良いたくましい苗を作るか、「苗半作」というように、これはまず第一段階の重要農作業です。

福井 保久